松本潤に共感ゼロ?『どうする家康』せっかくの感動シーンが台無しに…

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

最新話が放送されるたびにネット上で賛否の声が上がる大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。5月14日の第18回「真・三方ヶ原合戦」では、俳優・甲本雅裕が演じる夏目広次の描き方を巡り、案の定議論が勃発したようだ。

徳川家康(松本潤)が着用していた金荼美具足(きんだみぐそく)を付けた遺体が、武田信玄(阿部寛)のもとに届けられた今回のエピソード。これにより家康の討ち死にが確定となり、彼の訃報は妻・瀬名(有村架純)をはじめ、全国へと広まっていった。

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とはいえ、実は信玄の元に届けられた亡骸は全くの別人。討ち取られたかに思われた家康の亡骸は家臣の夏目であり、彼は自らの意志で家康の〝身代わり〟になることを望んだ。当然、家康は身代わりを拒絶するも、夏目の決意は固い。引き留める家康をしり目に金荼美具足を身につけ、命をかけて〝殿を守る〟使命を全うするのだった。

「夏目は過去の罪を洗い流すため、今回のように身代わりを買って出たのでしょう。彼は〝三河一向一揆〟の際に家康を裏切った過去があるほか、幼き家康を織田信長に奪われる失態をおかしたことがある。二度にわたって命を危険にさらす失態をしても、変わらず家臣にしてくれる家康に恩義を感じていたようで、最後は『殿が死ななければ、徳川は滅びませぬ。殿が生きてさえおれば、いつか信玄を倒せましょう。殿は、きっと大丈夫』と言い残して敵兵に向かっていきました」(芸能ライター)

視聴者には“愛されない”徳川家康

一見、夏目の最期が描かれた感動的なエピソードに思えるが、ネット上の反応はいまいち…。というのも今までの夏目の描かれ方と、そこまでの魅力はないのに家臣から慕われている家康がどうしても腑に落ちなかったようで、視聴者からは《やっぱり話の積み重ねで登場人物に感情移入するわけでさ、今回のエピソードも本当は号泣する場面だと思うんだけど、今までの描かれ方が薄いから全然感動できなかった》《殿が全然魅力的じゃないから何故こんなに皆から愛されてるのか共感できない》《夏目広次はもっといろいろエピソードを積んでおけば感情移入できたと思うんだけどなあ。甲本さんもめちゃくちゃ良い演技だったのに…》などの不満の声が数多く寄せられている。

「同作はとにかく〝はしょる〟ことでお馴染み。戦のシーンも『なんやかんやで…』というナレーションで終わらせることが多々あり、かねてより視聴者から反感を買っていました。また、キャラクターの深堀りも雑で、夏目のようにそれほどフォーカスされないキャラクターもいれば、オリジナルキャラクターのために丸々1話が使われたことも。おまけに家康と家臣の絆が感じられる名エピソード的な展開もないため、本来なら号泣必至の演出も視聴者に理解されなかったのでしょう」(同ライター)

せっかくの名俳優を無駄遣いで終わらせた同エピソード。相変わらず脚本と演出が足を引っ張っているようだ。

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