ゴリ押しでも流行らず…?『推しの子』が一般人にいまいちウケない理由

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この春から放送中のアニメ『推しの子』が、ネット上で連日話題になっている。主題歌の再生数は限界突破し、早くも企業コラボが続出。著名人がファンを公言するなどブームは加熱しているが、その実、コアなアニメファンからは〝失敗〟が指摘されている。

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同作は、男性主人公が前世の記憶を持ったまま、推していたアイドルの子どもとして生まれ変わるという内容。もうこの時点で、気持ち悪い不気味さが漂っているが…。

「好きなアイドルの胎内を経て生まれ落ちるという、妄想にしても酷いストーリーを描いた『推しの子』。普通の感覚なら拒否反応を示します。推しに〝ミルク〟を与えてもらうシーンなんて、女性視聴者からすればトラウマものでしょう。ほかにもオタク漫画特有の描写や設定を挙げればキリがなく、ネットで盛り上がっているのはオタクだけだと断じていい」(週刊誌記者)

にもかかわらず、タレントやインフルエンサーの多くは、同アニメを絶賛している。

インフルエンサーが過剰にヨイショ?

「どこかから号令がかかったのかと疑いたくなるほどの絶賛の嵐です。芸能界では『乃木坂46』や広瀬アリス、中川翔子、『EXIT』兼近大樹ら、ネット界ではHIKAKIN、ヒカルなど、同作を称賛する声は不気味なほどに続出しています。

その不自然さときたら、広告代理店の案件でステマを呼びかけられているのかと感じるほど。どこの差し金かは分かりませんが、『鬼滅の刃』『SPY×FAMILY』のように、一般層にまで浸透する作品に仕立て上げたい意図がミエミエです」(芸能記者)

しかし前述したように、『推しの子』はあくまでオタク向けの作品でしかない。各所でやたらと宣伝されているものの、放送から1カ月を経ても一般層に広まる気配はない。

コアなアニメファンからはすでに「見放した」との声も出ており、またネット上にも《まぁ設定と絵柄からして一般受けはせんわ》《広告だけはめちゃくちゃ金掛けてる》《芸能人が原作ファンでなんたら~とかステマキモいよ》《始まる前の大々的な宣伝やタレントやYouTuber、インフルエンサーが絶賛して期待値上がるだけ上がった1話は大盛り上がりしたけど2話以降急失速っていう》《こんなオタク臭いものが鬼滅並みのブームになるわけない》などの呆れ声が広がっている。

今年10月以降、ステルスマーケティングは法律で規制される。こうした現象を見る機会も、ぐっと減っていくのだろうか…。

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