令和オタクが買い漁る“アクリルスタンド”は不景気の象徴?「ただの板じゃん」

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回転寿司チェーン『かっぱ寿司』が、VTuberグループ『ホロライブ』とのコラボキャンペーンを実施。ネット上で「弱男ビジネス」と話題になっている。

5月18日から発売されているのは、ホロライブ所属の音楽ユニット『NEGI☆U(ねぎゆー)』とコラボした『NEGI☆Uセット』。

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中とろ、赤えび、とろサーモン、玉子、いくら、ねぎとろ軍艦の寿司6貫セットに、高さ約20センチのアクリルスタンドが1個付属する。そのお値段は税込で2970円だ。

発売初日の18日には、特典のアクリルスタンドをゲットしようと、オタクたちがかっぱ寿司に殺到。SNSには寿司とアクリルスタンドが並んでレーンを流れてくるシュールな様子が多数投稿されている。

ファンにとってはたまらないキャンペーンといえるが、寿司6貫+アクリルスタンドで約3000円という価格設定にドン引きする人も少なくない。

アクスタをつければ何でも売れる時代?

特にアクリルスタンドが槍玉に挙げられており、《プラチックつけただけで寿司が5倍…。こんなことが許されていいのか…》《フィギュアが高騰したからアクリルスタンドなんていう惨めなアイテムが幅を利かせるようになったな》《こんな板のどこがいいんだろ》《アクリルスタンドつっても、ただのペラペラな板だろ? なんでこんな高いの? オタク舐められてんだろ》《アクリル板1枚でこんなに単価上げられるって笑い止まんねえよなあ》《ただの板じゃん》といった疑問の声も少なくない。

「キャラクターの絵が描かれたアクリルスタンドは、ここ最近のオタクグッズラインアップに、必ずといっていいほど入っています。人気の理由は『安いから』『場所を取らない』『掃除が楽』『キャラの種類が豊富』『劣化しにくい』など、さまざま挙げられるでしょう。

しかし、これまでのオタクグッズの象徴といえば、何といってもフィギュアでした。フィギュアはここ最近、価格が高騰し続けており、手軽に買えるものではなくなっています。

その代わりに台頭してきたのが、アクリルスタンド。企業にとっては安価で量産できるし、利益率が高い。それに令和オタクたちはありがたくお布施しているのですから、ウィンウィンなのでしょう。日本人は懐だけでなく、感性までも寂しくなってしまったようです」(古のオタクライター)

アクリルスタンドは、オタクブームと現代日本における不景気の象徴なのかもしれない。

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