オードリー若林の“芸人放棄”発言が波紋! “真”の芸人・バカリズムとの違いは?

若林正恭(C)まいじつ

お笑いコンビ「オードリー」若林正恭が、5月17日に放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演し、芸人という職業について考えが変わったことを明かした。

番組の企画で、若林はニセ占い師の口を通して、「自分がやっている仕事を冷静に考えると『これが芸人と言えるのか?』と思ってしまうのよね。(相方の)春日(俊彰)は冗談で自分の職業を『春日』と言うけれど、俺も職業を『若林』と言いたい」と本音を吐露。

若林は、これに同意する形で、30代のときは〝お笑い芸人〟と言われたいという気持ちがあったが、最近は「もはやなくなっちゃって」と告白。

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これまではクイズ番組のMCなどタレントとしての仕事も漫才やコントの仕事に繋がると思ってやってきたが、「(タレントで)もういいやと思ってて。『あちこちオードリー』もできたし」「あんまり芸人として見ないでほしい」と率直な心境を明かした。

「2021年12月1日の放送回では、活動のベースとして漫才をやっていきたいと話していた若林ですが、結局コンビでネタのみの単独ライブなんてしないし、トーク番組やクイズ番組のMCでラクしてお金を稼いでいるだけ。2009年に『M-1』で準優勝したときは〝無名の下剋上〟といった勢いで、『骨太なコンビがでてきたもんだな』と感心したのにガッカリです。

しかしながら、若林と春日のキャラが世間に周知された今、2人が従来の漫才をしても〝頑張って演じている感〟が見えてしまい笑えないでしょう。若林は『もういいや』と自ら放棄したかのように話していますが、悲しいことに世間的にも芸人としての需要は少ないのです」(芸能ライター)

お笑い芸人であり続けるバカリズム

こうした現状になってしまった原因は、一体なんなのだろうか。

そこで比較したいのが、話題を呼んだドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)の脚本を書いたバカリズムだ。

彼は、2023年4月19日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で、いまだに毎年行っている単独ライブについて「全然やらなくていいです」と漏らしつつ、「もう〝筋トレ〟みたいなものです。単独ライブって一番しんどくて、新しくネタを作らなきゃいけない作業なので、自分の感覚を更新する作業なんです」と説明。

しばらくネタを作っていない人がいざ作ろうと思っても、お笑いセンスは当時のままになってしまうとし、「(単独ライブを)止めた時にそこの感覚でラストになっちゃうので。若手に『古い』って陰で言われるのがイヤ」と、ネタを作り続ける大切さを説いている。

「4月に行われたバカリズムの単独ライブのチケットは即完売。客層は20~40代とみられる大人が多く、ネタの内容はもちろん幕間の映像ネタも充実しており、脚本業などで忙しいにもかかわらず単独ライブにも手を抜かずにしっかりと向き合っているのだという印象を受けましたね。こうした〝筋トレ〟を毎年欠かさず行っているからこそ、『ブラッシュアップライフ』のような良質なコンテンツが書けたのだと、ある種の納得感がありました」(お笑いファン)

筋トレをしないどころか、「もういいや」と開き直っている若林。〝そこはかとなく漂うブレーン感〟に心酔していたファンの目が覚めないといいが…。

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