TBS『ラストマン』の視聴率好調に喜んでいる暇はない!王座フジテレビとの“決定的な差”とは

ラストマンー全盲の捜査官ー

ラストマンー全盲の捜査官ー  画/彩賀ゆう (C)まいじつ

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)の視聴率が絶好調だ。しかし、目の前の数字に踊らされているTBSドラマに未来はない、との声もあがっている。

やはり、これからのドラマ界はフジテレビ一強となるのだろうか。

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『ラストマン』の世帯平均視聴率は、初回から14.7%、13.1%、12.0%、12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と驚異的な数字で推移。

放送前にライバル関係が指摘されたフジテレビ月9『風間公親 教場0』の視聴率は、すでに8%台まで下落。『ラストマン』の圧勝となっている。

「今期はTBS火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』も健闘。視聴率は7%前後といった感じですが、これは、〝刑事・推理・医療系〟という視聴率を取りやすいジャンルのドラマを除いた今期ドラマの中で最高値。橋本環奈×山田涼介のベタな胸キュンがウケているようです」(週刊誌記者)

しかし、目先の視聴率を取っているだけでは生き残れないという。

見栄え重視から卒業したフジテレビ

「時代はすでに、視聴率から『TVer』での再生回数やネットでの話題性を重視する傾向に変わりつつあります。民放各局は、自社の有料配信動画サービスの会員数を増やすため、バラエティーよりもコンテンツ価値の高いドラマ制作に力を注いでいますが、そのコンテンツ力の指標となるのが、『TVer』などでの盛り上がりですからね」(同・記者)

現在、『TVer』で一番人気のドラマは奈緒主演の『あなたがしてくれなくても』、次いで『教場0』となっており、フジテレビがトップ2を独占している。

「フジは月9の視聴率が大低迷して以降、伝統だった恋愛ドラマの制作をやめ、視聴率を取りやすい〝刑事・法廷・医療〟ドラマばかりを月9で制作していました。

しかし来期、ついに5年ぶりに恋愛ドラマを復活させます。これは、視聴率ばかりを気にした作品を作っていたら、若者ウケが悪くなり、時代に置いていかれると判断したからでしょう。

時代に合わせてドラマを制作するフジ、いまだに視聴率にこだわったドラマ作りをするTBS。どちらに未来があるかは明らかです」(同)

フジテレビこそ、時代の最先端を行く放送局のようだ。

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