中国が「地球資源全制覇」を目指して発表したとんでもない政策

photoman / PIXTA(ピクスタ)

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中国政府が1月26日、謎めいた白書『中国の北極政策』を発表した。中国はそもそも北極海の沿岸国でないのだが…。

「白書では自国を“北極近隣国家”と勝手に位置付けた上に《北極の自然の変化は中国の気候や生態環境に直接影響し、農林水産業などの経済利益にも関係する》とこじつけ、さらには《中国の資金や技術、市場が沿岸国の発展に重要な役割を果たせる》と、北極圏に眠る世界の未確認埋蔵量の4分の1といわれる石油や天然ガスを狙っています」(国際ジャーナリスト)

確かに氷の溶けた北極航路を使うと、欧州と中国は約1カ月で航行でき、インド洋経由の航路より10日ほど短縮できる。これは日本にとってはさらに有利で、そのため日本は中国とともに2013年に北極圏の8カ国などでつくる『北極評議会』のオブザーバー国になった。

「2017年9月2日に、中国の砕氷船『雪龍』が、カナダ沖の大西洋北極圏海域に出現しましたが、これが軍事的データの収集であることは明白でした。しかし、カナダは目の前を通過する中国の砕氷船に関してほとんど報道していません。中国は1993年に経済破綻したウクライナから、鉄クズと化していた空母『ヴァリヤーグ』を海上カジノにするという名目で買い付けましたが、これはスキージャンプ型の空母『遼寧』に流用されました。このとき一緒に買ったのが『雪龍』でした」(軍事アナリスト)

 

「氷上のシルクロード」開拓を狙う

すでに中国の商船隊は、ロシアの北側にある北極圏ルートを航行し、スカンディナビア諸国へ到達する試験航行を終えている。

「将来の北極圏ルートの輸送システムが確立すれば、スカンディナビア諸国に鉄道網ネットワークを建設し、ノルウェーの首都オスロやフィンランドの首都ヘルシンキなどに橋頭堡を構えるつもりです。スカンディナビアの各国財界は半信半疑ですが、表面上は中国の投資を歓迎しています。つまり『一帯一路(シルクロード経済圏構想)』に絡め、北極航路を“氷上のシルクロード”とする構想です」(同・ジャーナリスト)

中国の北極政策について記者会見した孔鉉佑外務次官は、「中国は北極圏の国々の主権を尊重する。中国が資源を奪い環境を壊すという懸念が一部にあるが、無用な心配だ」と述べた。世界中のどの国もこの言葉を信じてはいないだろう。

 

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