ファッション通販サイト「ツケ払い」の落とし穴

watcartoon / PIXTA(ピクスタ)

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2016年11月からファッション通販サイト『ZOZOTOWN』が始めた『ツケ払い』(料金後払い)のサービス。ツイッター上ではこのツケ払いのおかげで新しいアイテムを買えたことを喜ぶ投稿もあるが、一方で支払期限が到来した途端に“落胆した”というツイートも目にする。昨年9月には『ユニクロ』や『ジーユー』もネット通販で“後払い”ができるようになったことを発表している。

「ユニクロとジーユーはネットで買い物をするときの決済方法として、それまでのクレジットカード払い、代金引換払いに加え、“後払い決済”を導入しました。これはスマートフォンやパソコンでオーダーまたは注文を決定した日から14日以内に、コンビニ・銀行・郵便局などで決済、支払うことができるというものです。ZOZOTOWNが始めたツケ払いは最大2カ月後に支払いができるというサービスですが、その利用者は1年足らずで100万人を突破しました。10代が16%、20代が41%と半数以上が30歳以下の若い世代が占めています」(経済ジャーナリスト)

ZOZOTOWNのツケ払いの利用者100万人のうち、男女比は7割が女性で、3割が男性だという。

 

ツケ=借金

「このサービスは注釈にもある通り、決済を代行する会社が支払い金を立て替えているにすぎません。つまり『お金はないけど欲しい!』という人が注文をした瞬間、後払いで買えたのではなく“借金して買ってしまった”ということになるのです。利用者からも『服はシーズン毎に変わるので、シーズンが終わった後に、何で前シーズンの物のお金を払わなきゃいけないんだろうっていう気持ちになる』などの意見もも出ていますから、いいサービスかどうかは微妙です」(同・ジャーナリスト)

ZOZOTOWNの2017年4~6月期決算を見ると、商品取扱高が前年同期比40.9%増の595億円まで伸びており、ツケ払いの利用者増が好調の要因になっていることは間違いない。

ところで“ツケ”という習慣は、江戸時代の『年貢納め』に起因し、それが近代にまで残っていたものだ。落語の『掛取万歳(かけとりまんざい)』は、盆暮れの「金払え!」「金はない!」の攻防を面白おかしく描いている。利用者はツケが払えないと督促がきて返済に追われてしまうので、借金と同様のリスクがあることを肝に銘じるべしという教えだ。

いまも昔も、金を払わない者に情け容赦はない。

 

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