『ゼルダの伝説』も映画化実現へ 任天堂コンテンツが世界を席捲する未来

『ゼルダの伝説』も映画化実現へ 任天堂コンテンツが世界を席捲する未来

『ゼルダの伝説』も映画化実現へ 任天堂コンテンツが世界を席捲する未来  (C)PIXTA

アニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、世界興行収入1,700億円を超える大ヒットを記録。任天堂IPの強さをまざまざと実感させられる結果となった。

そんな狂騒の真っただ中で、日本のアニメ業界では任天堂の“名作ゲーム”に注目する動きもあるようだ。

『ゼルダの伝説』アニメ化に意欲!?

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の制作を主導したのは、アメリカのアニメーションスタジオ『イルミネーション』。『ミニオンズ』シリーズや『SING/シング』などを手掛けてきた、3DCGアニメーション映画の実績が豊富なスタジオだ。

任天堂も監修には携わっているものの、実質的にはハリウッド映画。日本のアニメ制作会社からすると、先を越されてしまった形となる。

「次は日本を震源地とした任天堂作品の映画を作ろうと、一部のアニメ会社が息巻いているようです。となると“原作”を何にするかという話になりますが、やはり最近は『ゼルダの伝説』の話が出ることが多くなりましたね」(アニメ業界関係者)

5月12日には『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売され、3日で世界販売本数1,000万という驚異の数字を叩き出したばかり。「ゼルダの伝説」シリーズは、今最も熱い任天堂IPといっても過言ではないだろう。

「『ゼルダの伝説』の映像作品制作は、以前から多くのスタジオが手を挙げていた。過去には『Netflix』のドラマ化企画がリークされ、任天堂がこのプロジェクトを取り消したという報道もあった」(映画ライター)

世界的な知名度を考えても、「ゼルダの伝説」は「マリオ」に対抗しうるほぼ唯一のコンテンツ。任天堂のGOサインさえ出れば、すぐさま企画が現実化しそうだ。

日本のアニメスタジオは不利?

実際に「ゼルダの伝説」の映画化を希望するゲームファンは多く、SNSからは「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のヒットを受け、「ゼルダの伝説」映画化に期待の声も聞こえる。もし映画化が実現すれば、大ヒットは間違いなしと言えるだろう。

「一部のアニメ会社は、『ゼルダの伝説』CGアニメ化の企画を持ちこみたいと構想しているようです。マリオ映画の成功を受けて、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の主要スタッフも『ゼルダの伝説』映画化に興味を示しているようですからね」(前出・関係者)

しかしそうなると心配なのは、国内3DCGアニメーションの質だ。

「2Dアニメの分野こそ一日の長がある日本だが、海外で主流となっている3DCGの技術に関しては、むしろ遅れをとっている。そもそも3Dアニメは資金力がモノをいうので、日本のアニメ会社はハリウッドよりも不利と言えるだろう」(前出・ライター)

任天堂は、自社IPの管理に徹底したこだわりがあることで有名。日本のアニメ業界の底力も見てみたいものだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Benzoix / PIXTA