アイドル滅多刺し…『推しの子』実在の事件との繋がりがまた発覚「無神経すぎる」

(C)Dean Drobot / Shutterstock

2020年に自ら命を絶ったプロレスラー・木村花さんを揶揄したとして大炎上しているアニメ『【推しの子】』が、またも実際に起きた悲惨な事件をモデルにしたと〝再炎上〟している。

同作は、5月17日の第6話にて、恋愛リアリティーショーに出演したキャラが誹謗中傷を受け、自殺未遂するというエピソードを放送。これが、『テラスハウス』出演者だった木村花さんが、視聴者の誹謗中傷を苦に自殺した事件に酷似しているとして、ネット上で大変な物議を醸した。

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「問題提起ではなくあくまでエンタメとして消費すべきといった意見のほか、遺族や関係者が見た時にフラッシュバックを起こす可能性を考慮していないなど、さまざまな声が上がりました。遺族である花さんの母親・木村響子さんも、ツイッターで制作側に苦言を呈しています」(週刊誌記者)

他方で、作品を擁護したいアニメオタクからは、「偶然」「過剰反応」といった声も。しかし、同作にはほかにも現実の事件をモデルにしたとしか思えない設定があり、〝確信犯〟の様相を呈しているのだ。

「現在、ネット上で物議を醸しているのは、登場キャラ・星野アイに関する疑惑。彼女は16歳で活動を始め、20歳には念願のドームコンサートを行うのですが、当日の朝にストーカーに刺殺され、命を落とします」(週刊誌記者)

実在のアイドル「高野アイ」にそっくり…

この設定にそっくりな事件が、過去に現実で起きている。

「2016年に起こった女性シンガーの殺傷事件です。被害者は15歳でアイドルグループに加入し、その後、フリーの歌手として活動。20歳のころにファンの男からナイフで首など20カ所以上を滅多刺しにされ、意識不明の重体となりました。

奇跡的に一命は取り留めましたが、その後の報道では後遺症や傷跡、事件のPTSDに苦しんでいることが明らかになっています。「【推しの子】」や星野アイのことが彼女の耳に入ると、フラッシュバックから心身に影響が出るかもしれません」(同・記者)

被害者女性のアイドル時代の芸名は「高野アイ」で、キャラクター・星野アイと一文字違い。その設定からしても、パロディの可能性は限りなく高いのだ。しかし、事件性や後遺症への影響を考えると、安易にネタ元とするのは軽薄な行為にほかならない。

そのため、《被害者の気持ちを踏みにじる行為だと思う》《モチーフにしたとしても名前同じはやりすぎだよな 無神経すぎる》《滅多刺し事件覚えてるけど名前似てたの知らなかったな これモデルから許可貰ってるの?》《少し変えてるからフィクションですで押し通すつもりか》《こじつけとか言ってるキモヲタ達現実見ろよ。木村さんといい高野アイさんといいこんな偶然が重なる訳ないだろ》など、ネット上で物議を醸しているわけだ。

原作者の赤坂アカは、過去のインタビューで、現実の事件からインスパイアを受けたと明かしていた。オタクは必死に擁護を繰り広げるが、かなり苦しいと言わざるを得ないだろう。

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