昭和の少年漫画雑誌が妄想した脱力ものの「超兵器」

日本の来年度予算案で防衛関係費が過去最高となる5兆円を突破した。F-35A戦闘機やV-22オスプレイ、イージス・アショアなどの高額な兵器や、弾道ミサイルのような攻撃的兵器の研究費が計上されている。

かなりの性急さで軍事国家化が進められている気がしないでもない。実はそろそろ世界は“第3次世界大戦”に向けて動き始めているのかもしれない。もし、第3次世界大戦が勃発したとして、活躍する兵器は果していかなるものがあるのだろうか?

戦争の勝敗を左右するのは兵器の性能であることは言うまでもないが、いくら戦艦大和のような超弩級の兵器であろうと、時流に合わなければ存在価値がゼロに等しい。

ここで1960年代の少年漫画雑誌に掲載された図解記事をご覧いただきたい。いまでは戦争に使う新兵器を想像して掲載するなどという子供向け雑誌は皆無だが、この時代は盛んにこのような妄想記事が紹介されていた。

 

■空中戦車

『週刊少年サンデー』小学館/1965年5月10日号より

ヘリコプターの原理を応用した戦車。険しい山を乗り越えて進軍することが可能。ちょっとデザインがアナクロ。(画・小松崎茂)

 

■潜水飛行艦

『週刊少年サンデー』小学館/1964年9月19日号より

警戒が厳しい奥深い湾の敵軍港へひとっ飛びし、海中から奇襲攻撃をする。海面に突入するときの衝撃が心配だ。(画・梶田達二)

 

■空とぶミサイル戦闘艦

『週刊少年マガジン』講談社/1964年6月14日号より

戦闘のときは船体の下から強く空気を噴出して海上に浮き上がり、時速200キロメートルのスピードで飛び回るミサイル艦。戦艦大和の約3分の1の排水量もあって飛行は可能なのだろうか。(画・小松崎茂)

 

■空とぶバズーカ砲

『週刊少年サンデー』小学館/1964年3月29日号より

2丁の機銃とバズーカ砲で低空飛行から攻撃。滑走路もいらず、どんな地形にも対応できるホバークラフトタイプの戦車。現代のドローン的発想だ。(画・小松崎茂)

「バカバカしい」と言うなかれ。平和ボケなのか、いまの日本人は危機意識が低過ぎる。何が起こってもすぐに対応できるようあらゆる観点から想像力を養っておくことは必要なことだろう。

 

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