今期ドラマは“出演者被り”が過去最高? 話題性重視で内容は置いてけぼり

北村匠海 

北村匠海  (C)まいじつ 

6月に入り、今期のテレビドラマもいよいよ佳境を迎えつつある。その内容は好評を博しているものもあれば、不評を買っているものもあるが、今期はとにかく俳優陣が豪華だった印象だ。それと同時に〝出演者被り〟も多かったように感じる。

木村拓哉主演の『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)や、橋本環奈主演の『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)など、各局はこれまで以上に豪華キャスト陣を揃えてきた。一方で主演とは別に、脇を固めるキャストは2作品に起用されている俳優ばかりだ。

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「『教場0』に登場した赤楚衛二や北村匠海、野間口徹、淵上泰史は、今期の別ドラマにも出演しています。赤楚は『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)のメインキャスト、北村は『王様に捧ぐ薬指』第3話にサプライズ出演したのち、6月6日放送の第8話にも再登場するようです。

さらに野間口は『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)のレギュラーメンバー、淵上は『勝利の法廷式』(同系)に刑事役としてゲスト出演。

他にも『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明』(フジテレビ系)に出演中の丸山智己と笠原秀幸は、それぞれ『月読くんの禁断お夜食』(テレビ朝日系)と『ホスト相続しちゃいました』(フジテレビ系)に出演しており、同じようなキャスティングでドラマを回しているような状態です」(ドラマライター)

キャストファンが楽しむドラマ

さらに北乃きいは「勝利の法廷式」と『育休刑事』(NHK)、斉藤由貴は「教場0」と『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)に出演。挙げたらキリがないほど、大勢の俳優がダブル出演を強いられているのだ。

なぜここにきて、共演者被りが続出しているのだろうか。

「各局は話題性を重視しているため、注目の若手俳優や実績のある俳優をキャスティングしているのかもしれません。その影響かドラマの内容や演出で勝負する作品は少なく、今期は視聴率と内容が残念なドラマが多い印象です。たしかに豪華キャストというだけで見てしまう人もいるのでしょうが、それではドラマの本質から逸脱しているというもの。もはや内容を楽しむよりも、〝人を見る〟ためのドラマと言っても過言ではないでしょう」(同・ライター)

出演者被りが話題になっている時点で、ドラマ制作陣としては万々歳なのかもしれない。

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