『特捜9』続編は二度となし?“未回収フラグ”まみれと史上最悪な視聴率で不完全燃焼

井ノ原快彦 

井ノ原快彦 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

井ノ原快彦主演のドラマ『特捜9 season6』(テレビ朝日系)が、5月31日の放送で最終回を迎えた。しかしいくつもの伏線が回収されないまま幕を閉じたため、当日のネット上は〝不完全燃焼〟感を抱く視聴者で溢れていたようだ。

最終回「命がけの伝言」では、データサービス企業の社長・三倉陽平(イワゴウサトシ)が刺殺される事件が発生する。特捜班主任・浅輪直樹(井ノ原)らによって捜査が行われると、捜査線上に小島裕太(永岡佑)という男が浮かび上がった。

【関連】『特捜9』新たなクビメンバー発覚? “若返り”方針が影響… ほか

ところが逮捕された彼は、留置所で「警察は無能だ」と書かれたメモを残して命を絶ってしまう。小島の件を受けて上層部から特捜班の捜査が問題視されると、浅輪らは改めて再捜査を始めるのだった。

「最終回だからといって特別な事件が起こるわけでもなく、いつもと同じような雰囲気のまま物語は進行しました。当然事件も無事解決したものの、今までに登場した〝伏線〟と思われる描写は、結局最後まで謎のまま。例えば今作では浅輪と妻の倫子(中越典子)が〝宗ちゃん〟という子どもをよく預かっていましたが、事件とは全くの無関係。ただ知り合いの子どもを預かっていただけのようです。

また第5話で特捜班のメンバー・青柳靖(吹越満)の恋人・垣内妙子(遠藤久美子)が入院するシーンが描かれるも、病状などの詳細は一切不明。入院した理由もわからず、最終回ではしれっと退院しています。極めつけは、第4話で登場した矢沢英明(田口浩正)の息子・福太郎の万引き問題。盗んだ品がなぜか女の子が使うリップであったため、かねてより視聴者の間では〝いじめられ説〟が浮上。しかしこれも結局どうなったのかは不明のままで、最終回でも全く言及されず幕を閉じています」(芸能ライター)

続編も期待できない最悪な最終回

最初からドラマを楽しんでいた視聴者は、最終回が未回収の伏線だらけだったことに納得がいかない模様。SNS上では《特捜9、なんか不完全燃焼…。ストーリー詰め込み過ぎ?》《結局、妙子さんは何の入院? 福太郎の万引き問題は?》《やりたいこと全部手出して、中途半端で投げ出したみたいな違和感半端ない》《特捜9、思ったより何の伏線でもなかったな》といった不満が続出している。

「同ドラマシリーズの最終回は、延長放送をするのが恒例でした。しかし今回の『season6』は通常放送で、視聴者からは《最終回は延長なし? 毎年延長してたけど。終わるの早くない?》などとツッコミの声も。原因としては、視聴率が大きく関係していると思われます。『season6』は歴代シリーズの中でも圧倒的に低く、初回でさえ世帯平均視聴率は10%をきった9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。多くのドラマも視聴率に苦戦していますが、『season6』の場合は〝辞める辞める詐欺〟の山田裕貴やファインプレーをするでもない〝地味〟な井ノ原など、キャストそのものも低視聴率に起因していると思われます」(同・ライター)

史上最悪な最終回を迎えた今、次回作はもう厳しいのかもしれない…。

【あわせて読みたい】