プロ野球“最悪の欠陥球場”はどこ? 東京ドームよりも酷いインチキ球場

(C)TK Kurikawa / Shutterstock

ひし形のグラウンド構造なので左中間・右中間が狭く、ホームランが出やすい〝欠陥球場〟とまで揶揄されている東京ドーム。しかし、他11球団の本拠地を見ると、さらに評判の悪い球場も存在している。

北海道日本ハムファイターズは今シーズン、新たにエスコンフィールドHOKKAIDOを本拠地とした。この球場は日本初となるホテル併設など話題性は抜群だが、一方で公共交通機関でのアクセスが悪いほか、ファウルゾーンが規定を満たしていない、球場が狭く打者有利など、さっそくさまざまな問題点が叫ばれている。

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しかし、こうした批判も〝去年よりはマシ〟という言葉で片付けられてしまうのだ。

「去年まで使われていた札幌ドームは、サッカーやライブなど多目的に利用されるため、人工芝が巻取り式で入れ替えられるようになっています。しかし、これにより、コンクリートの上に薄い人工芝を敷いただけで、選手にとっては下半身に負担のかかる最悪な環境でした。おまけに運営会社のロイヤリティは高く、日ハムが移転したのも納得です」(週刊誌記者)

中距離打者・村上宗隆をスラッガーにする神宮

セ・リーグで評判の悪い球場といえば、東京ドームと並んで明治神宮球場が悪名高い。同球場は検索候補に「欠陥」と表示され、ツイッターで「欠陥球場」がトレンド入りすることもしばしばだ。

「神宮球場は雨天時の排水目的で、ホームから外野にかけて緩やかな下り斜面になっている。つまり、打球は高い位置から低い位置に向かって飛ぶわけで、元々の狭さやフェンスの低さもあり、ホームランが異常に出やすいのです。

思い返せば、ホームランのシーズン記録を持っているウラジミール・バレンティンも、昨年に王貞治超えの56本塁打を放った村上宗隆も、共に東京ヤクルトスワローズ所属。要する彼らは、ホームランの出やすい球場をホームに、本数を荒稼ぎしたバッターでしかありません。中日や阪神所属なら、30本も打っていない中距離バッターでしょう」(同・記者)

今年2月には、神宮周辺の再開発が認可され、神宮球場も2030年代前半に建て直される予定だ。最新式に生まれ変わり、セ・リーグ最悪から最高の球場になることを期待したい。

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