プロ球団がセンバツ甲子園に必要最小限のスカウトしか派遣しなくなった理由

しかし、各プロ野球チームはセンバツ甲子園での視察にさほどの重きを置かなくなった。必要最小限のスカウトしか派遣しないのは、いまに始まったことではないのだ。

「球児にとって、センバツで実力を発揮するのが難しくなってきました」(在阪球団スカウト)

その理由は、学校行事にあった。2~3月にかけ、学校行事の修学旅行を組む高校は比較的多い。そして、修学旅行期間中は、他学年の生徒も部活休止という学校も珍しくなくなり、球児は練習不足に陥ってしまうケースが増えた。

ひと昔前なら、センバツ出場や「野球部特有の体質」を理由に、修学旅行期間も学校に残って猛練習なんてことも許されていた。しかし、いまでは絶対に認められないのだ。そのため、センバツ大会で本領を発揮できないという傾向も定着してしまった。

「東北、北海道、上信越の積雪地帯の高校のほうが本番形式の練習をたくさんやっています。センバツ出場が決まると、関東圏や九州、沖縄などで合宿をやって、ベストコンディションに持ってくる。東北、北海道の学校は3年生秋に修学旅行を予定しているようです」(高校野球関係者)

センバツで本命と目された高校が敗退するのも、その影響だろう。