「A型B型併存」よりも「隠れインフルエンザ」に要注意

zak / PIXTA(ピクスタ)

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インフルエンザが大流行している。国立感染症研究所が2月2日に発表した『インフルエンザ流行レベルマップ』によると、定点医療機関の患者数が1カ所あたり52.35人を記録し、前週の51.93人からさらに増加して過去最多になっている。通常は12~1月にまずA型が、その後の2~3月にB型が流行するが、今シーズンの特徴は早い段階からA型、B型が同時に発生しているという。

そんななか、感染者を増加させてしまう原因として“隠れインフルエンザ”が問題になっている。自分が感染しているのに気が付かず、発見が遅れて知らぬ間に他人にうつしてしまうケースが急増しているのだ。

東京都内に住む会社員のSさん(51歳)は、関節痛、咳で食欲が落ち、何となく風邪なのかと思い、市販の風邪薬を飲んでいた。体温は36度台であったため、最初はインフルエンザだと思っていなかったという。その後、2日たっても症状が軽くならなかったために病院へ行ったところ、インフルエンザだと診断された。Sさんはそのあいだ、マスクをしていたとはいえ会社に通勤しており、もしかして他人にうつしてしまったのではないかと、気が気ではなかったという。

 

熱が上がらなくても…

Sさんがインフルエンザと気が付かなかったのは、市販の風邪薬を飲んだことも原因だ。市販薬が熱を上がらなくさせていたので、インフルエンザの症状がより分かりにくくなってしまったのだ。また、B型の特徴として、腹痛などの消化器系の不調があるが、なかには熱が上がらないケースもあるという。

隠れインフルエンザはもともと体温の低い高齢者に多く、人によっては肺炎が合併症として発症するケースもある。関節炎や喉の痛み、倦怠感などが伴う風邪の症状が出たら、すぐに病院で診断を受けた方がいいだろう。

インフルエンザは部屋の湿度が50~55%くらいになると、ウイルスの生存率が急激に低下する。室内に加湿器を置き、常に一定の湿度をキープすることで予防することができる。また、外出時には必ずマスクをし、他人からウイルスがうつるのを防止することも大切だ。

インフルエンザは早期受診、早期診断、早期治療が重要だ。自分が“隠れインフルエンザ”にならないように、気をつけよう。

 

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