国内大手銀行がこれまでブラック企業へ行ってきた融資額は?

金融機関の投融資方針を、環境や人権といった“社会性”で比較し、格付けする『フェア・ファイナンス・ガイド(Fair Finance Guide)』が2009年にオランダで始まった。2014年12月には日本版も開設され、現時点では日本、オランダ、フランス、ベルギー、スウェーデン、ブラジル、インドネシアの7カ国が参加している。

『フェア・ファイナンス・ガイド日本版』については3つのNPOが共同で運営しており、金融機関をこうした形で格付けするのは、日本では始めてだ。日本版の評価対象は資産額上位を占める7大銀行グループとなっている。評価基準は国際的に統一されており、環境や人権、労働、兵器産業など15テーマ、273項目にわたる。

しかしながら、投融資の“方針”だけで評価しても、実態とかけ離れていては元も子もない。そこで同サイト運営団体では昨年、労働をテーマに実態調査を行った。過労死や残業代未払いなどを引き起こしているブラック企業に対して、大手金融機関がどれだけ融資しているのか調べたものだ。その調査で明らかになっただけでも、ざっと3000億円もの“ブラック融資”がなされていた。