参院議員・丸山和也氏への批判はマスコミによる「言葉狩り」

丸山議員は、「オバマ大統領の誕生は、黒人が奴隷だった時代のアメリカ人には想像もできないこと」と発言し、その上で、アメリカを「ダイナミックに変革をしていく国」と褒めた。

しかし、言葉の一部が抜粋、省略され、「奴隷の大統領」の部分が問題視され、批判を受けた。

第16代アメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンが奴隷解放宣言を行うまで、アメリカには黒人奴隷制度があり、人種差別はいまも根強く残っている。

だが、どういうわけか、丸山議員がその事実を言ったら、人種差別発言だと批判されてしまった。同じ自民党の二階俊博総務会長や、同じ与党の公明党の漆原良夫中央幹事会会長からも批判が飛び出した。「問題発言」と報じたマスコミもあるが、具体的に何が問題なのかを指摘していない。

人種差別や人権意識を問題にするなら、自民党には糾弾されるべき人は他にいくらでもいる。例えば、麻生太郎副総理兼財務大臣もその一人だ。

2001年3月12日、麻生氏は当時所属していた河野グループの会合で、野中広務氏(元幹事長、元官房長官)の名前を挙げながら「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と発言したとされる。この事件については、魚住昭氏の『野中広務 差別と権力』に詳細な記載があり、当時『週刊現代』などいくつかのメディアも取り上げ、取材の中で麻生氏は否定している。