認証に使われる「グニャグニャ文字」の秘密

インターネットを閲覧しているときに、サイトの登録画面などで認証用の数字やアルファベットの入力を求められることがある。妙にグニャグニャとした謎の文字列を見かけたことがあることだろう。

これを、目を凝らしながら必死に入力した経験のある人は多いはずだ。これは『CAPTCHA(キャプチャ)』といい、変形文字をユーザーに読ませて入力させることにより、相手が人間であることを識別する役割がある。

こういった画面を見たことはないでしょうか?

この文字入力は判別が分かりにくい場合が多く、苛立ってしまう人も多い。これはスパム業者がコンピューターを使って自動で大量登録するのを防ぐために、あえて読みづらくしているためだ。なかには、アルファベットなのか記号なの分からないようなものが含まれることもあり、ユーザーからは不評だった。だが、最近ではあまり使われなくなってきたという。

「2014年にGoogleが入力の必要のないシステムを導入し、公開しています。このシステムでは《私はロボットではありません》と書いてある項目部分のチェックをクリックするだけでOKです。なぜチェックするだけで人間と判断できるのかというと、クリックする際の人間の挙動を自動で判断するからなんです。例えばコンピューターが自動で大量にクリックする場合、正確に同じ位置を押し続けるなど、人間では不可能な行動をしているためです」(ITライター)

 

判別システムはすでに進化

もっとも、最近ではその判断システムはさらに進化しており、いちいち人間がチェックしなくても登録できるようになっているという。判別するAIがブラウザの操作履歴などから人間か機械かを自動で判断し、怪しいと思われるときにのみ、文字や数字を使った判別方法が提示されるそうだ。

「最近では『CAPTCHA』の技術を応用した『reCAPTCHA』というシステムもあります。これは書籍のデジタル化の際に、コンピューターが認識できなかった単語の画像を人間に判読してもらうことにより解読するという方法です。いまでは1日に数百万語の単語の解読に成功していて、デジタル化の推進に役立っています」(同・ライター)

わずらわしい入力が減少し、簡単になっていくのは便利だが、あの読みづらい文字が古い文献解読の役に立っていると思うと、多少は許せる気になるかも!?

 

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