ドイツ特急列車「アンネ・フランク」と命名しようとして炎上!?

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ドイツ国内でドイツ鉄道が新たに導入する特急列車に『アンネ・フランク』と名付けようとしたところ、無神経だとの批判が上がり、再考を迫られている。

「ドイツ鉄道は、ドイツ政府が100%出資する国内最大手の鉄道会社で、かつてユダヤ人を強制収容所へ移送したドイツ帝国鉄道が前身になっている会社です。『アンネ・フランク』という命名は、通りや学校など公共施設には多く名付けられていますが、強制収容所送りをやっていた鉄道会社がその名を使ったので、反発を受けたのです」(ドイツ在住日本人ジャーナリスト)

『アンネの日記』で多くの日本人も知っているアンネ・フランクは、ナチス時代にドイツ帝国鉄道で強制収容所に送られ、15歳で病死した。

「ユダヤ人が強制収容に入れられた悲惨な過去を思い出させると、アンネの記憶保存に取り組むアンネ・フランク財団などユダヤ系団体が抗議の声明を出したのです。例えば『1番線にビルケナウ(ドイツ語:ポーランド語=アウシュヴィッツ)行き上り特急列車アンネ・フランクが入ります』などのアナウンスはありえないですよ」(同・ジャーナリスト)

 

正式に命名する前だったが…

ドイツ鉄道は昨年12月から順次特急列車に新型車両『ICE4』を運行させるため、利用客らから名前を募った。25本の列車に付ける人物名25人のリストを昨年10月下旬に発表したのだが、アインシュタインやベートーベンなどに並び、アンネの名前が含まれていた。しかし含まれていたと公表しただけで、命名したわけではない。

「それでもアンネ財団などから『候補から外すよう』に求められたのです。その後、ドイツ鉄道は再検討することを明らかにしました。何しろユダヤ系団体は、かの“○○砲”の礎を築いた某元編集長のクビを飛ばしたこともある世界最強の強面ですから」(同・ジャーナリスト)

ドイツも歴史から学んでいなかったわけだ。そういえば日本の隣国は、日本の戦争責任を問うとき、事あるごとに『ドイツに学べ』と持ち出す。

「ところがドイツは、日本が行ったような占領国に対する戦後賠償をしていません。ユダヤ人に対する個人補償をしただけです。某隣国に対しては、日本の国家予算を上回る戦後補償をしています。ドイツ庶民の歴史認識は、列車名に『アンネ』と名付けようとするレベルなのです」(同・ジャーナリスト)

その国を指して“学べ”というのは、認識が甘い証拠だろう。

 

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