さらに延びる平均寿命「107歳まで」確率50%なのは?

高齢化社会

Boontoom Sae-Kor / Shutterstock

イギリスのロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授によれば、世界の平均寿命は1840年から10年ごとに2~3歳のペースで延びており、2007年に先進国で生まれた子供たちの半数は100歳以上生きるという。日本で生まれた子供については「107歳まで生きる確率が50%もある」とも指摘した。

平均寿命が100歳ともなると、人間は21万8000時間も生産的な活動をすることができるようになり、このような100歳社会では、70歳でも80歳でも仕事をすることが可能になるということだ。

2016年の日本人の平均寿命は男性が80歳、女性が87歳となっており、世界のなかでトップに位置している。その一方で、平均寿命は分かりやすいようで誤解を招きやすいデータでもある。

 

平均寿命の正しい把握方法

「平均寿命と一般に呼ばれているものは『生命表』の概念で、毎年の年齢別死亡率から仮想計算された“ゼロ歳時の平均余命(あと何年生きる可能性が高いか)”のことだと理解しておく必要があります。例えば2016年に生まれた男の子が実際に何歳まで生きるかは、今後の死亡率が低くなることが予想されるため、2016年の平均寿命である80歳よりは長くなることが見込まれます。また、例えば65歳の男性同士が、『おれたちあと何年生きていられるかなあ、平均寿命が80歳だからまだ15年あるか』と居酒屋談義するのは、ある意味で間違っています。というのも、65歳の『平均余命』は男性の場合は19.55年ですから、それからすると65歳の男の人は84歳までは生きられるのです」(働き方問題に詳しい大学教授)

加工データである『平均寿命』ではなく、生データである『死亡年齢』から、人間は何歳ぐらいで死ぬのかを考えてみよう。

死亡年齢のピークは男性が83歳、女性は90歳。これだと平均寿命より長い。この数値は、死亡届を集計した人口動態統計(厚生労働省:2016年)から弾き出したものだ。さらに言えば、このデータを過去から5年ごとの推移を見ると、ピーク年齢はどんどん高くなっている。つまりグラットン教授の唱える“107歳説”も絵空事ではないのだ。

 

【画像】
Boontoom Sae-Kor / Shutterstock

【あわせて読みたい】