カーリング女子代表に「やっかみ憎悪」ぶつける人々

(C)Jerry Zitterman / Shutterstock

(C)Shutterstock

平昌五輪で日本のカーリング女子代表が銅メダルを獲得した。プレー中の笑顔に癒やされたテレビ観戦者は多く、ハーフタイムに彼女たちが食した地元北海道のご当地菓子は、予約も受けられないほどの注文があったという。

「日本が男女のカーリングを通じて初めての表彰台を勝ち取りました。その3位決定戦のテレビ視聴率は20%を超え、吉田知那美の人気は急上昇し、藤澤五月も韓国のアイドルに似ていると現地でも注目を浴びました」(体協詰め記者)

このチームにおいて忘れてはならないのが、控え選手の本橋麻里の存在だ。結婚、出産、そして今回の平昌五輪では自ら補欠に回った。彼女の声がテレビ中継で拾われるのは、“おやつタイム”と呼ばれたハーフタイムのときだけだったが、裏方に徹してチームのために労力を惜しまなかった。

「おやつタイムで食べるリンゴの皮むきをしていたのが本橋です。選手宿舎でリンゴを剥き、それをタッパーに入れて。お菓子にしても選手が食べやすいように外側の包み紙を剥がしておいたり。過去にカーリング女子をけん引してきたスター選手とは思えないほど尽くしていました」(現地入りした取材記者)

本橋は自身4度目の五輪出場に懸ける思いも強く、妊娠中も医師やトレーナーと相談しながらスクワット運動を重ねてきたという。そんな努力と献身ぶりが藤澤たちを奮い立たせたのだろう。

「日本代表となったLS北見は、本橋が作ったチームです。自身が出場することを前提にチーム作りをしたのではなく、強いチームを作ることが最優先にしていました。若い選手が成長していく過程で、自分は退くべきと判断したのです」(関係者)

 

SNSでは活躍を妬む書き込みも

3位決定戦に勝利した瞬間、これまでの働きが報われた本橋は涙をこぼしていた。この感動のストーリーの一方で、SNSでは“ちやほやされる”選手たちに憎悪をたぎらせるような書き込みも散見されている。

《おやつタイム?で食べてたものが売り切れ続出だとか そういうの本当に嫌い》
《体育会系団体競技系女子特有の、気の強い物言いとお互いの変に気を使ってる感じがめちゃ嫌い》
《よく見たら全然美形じゃないのに化粧やピアスで女子力必死に高めてやっとこカワイイ風にして過去五輪でメダル取ったことないのに私ら氷上のアイドルよ、みたいなカーリング女子が女(私)は嫌いです》

脚光を浴びるとやっかみの意見があるのは仕方がないことなのかもしれない。

 

【画像】

(C)Jerry Zitterman / Shutterstock

【あわせて読みたい】