ボーイズラブも!? 謎過ぎる昭和の「駄菓子屋キーホルダー」

いよいよ春たけなわ。春というだけでウキウキしちゃう人も多いのではないでしょうか。

気分が高揚していると、つい判断力を失って要らないものまで買ってしまうんですよね。

私が子供のころに高揚する場所といえば駄菓子屋でした。1960年代後半から1980年代にかけて、駄菓子屋によくあった“当てものクジ”を、われを忘れてよく引いたものです。今回は『キーホルダー当て』をご紹介します。

1回数十円ですから、大抵はくだらないものしか当たりません。こんなものです。

この時代、こういったチープトイは香港メイドが主流でしたので、おそらくこれらも買い付けてきたおもちゃにキーチェーンを付けて、台紙にぶら下げたものでしょう。

中には金属製のベルや多少原価が高そうなガイコツのキーホルダーなどが混じっていて、つい射幸心を煽られ、熱くなって小遣いをつぎ込んじゃうんですよね。ポケットはハズレキーホルダーでパンパン。

そんなハズレの中にとんでもないものがありました! 何と、ライオンが交尾しているキーホルダーです。いや、交尾しているところなのかは分かりませんが、私のようなヨコシマな大人にはそうとしか見ません(笑)。

しかも、よく見ると両方ともオスじゃないですか! う~む、これは意図的に“ボーイズラブ”を狙ったのか、それとも造形師が春の陽気のせいでモヤモヤして思わずヘンテコなモノを作ってしまったのか…。とにかく謎としか言えません。

いや、そういう問題じゃなくて、いたいけな子供たちが集う駄菓子屋でこんなもの売ってはいかんでしょ! いや~昭和の駄菓子屋はカオスですな~。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

 

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