8年ぶりのインフルエンザ新薬「ゾフルーザ」緊急発売の理由

tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)

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今年はインフルエンザが猛威を振るい、暖かくなったこの時期でもいまだに感染する人があとを絶たない。厄介なことにインフルエンザが完治しないまま花粉症にかかる人も多く、免疫力が落ちているため、アレルギー症状が強く出て気管支炎になるケースもある。

そんななか、塩野義製薬が錠剤を1回飲むだけで効果が期待できるという抗インフルエンザ新薬『ゾフルーザ』を3月14日に発売し、話題になっている。

「通常、厚生労働省が新薬を審査するには1年かかるのですが、ゾフルーザは『先駆け審査指定制度』の対象となっていて、約4カ月で製造販売が承認されました。今年はインフルエンザが大流行し、過去に例がないほどの罹患率を記録しています。この流行に間に合わせるため、緊急的に販売されることになったのです。インフルエンザの新薬はおよそ8年ぶりです」(医療系ジャーナリスト)

 

患者の負担が軽減されるように

いままではインフルエンザ治療薬として『タミフル』を服用していた人も多いだろう。タミフルは1日2回、5日間の服用が必要だったが、ゾフルーザは1回の服用だけでいいので、患者への負担も大幅に軽減される。

「現在、一般的に使われている抗インフルエンザ薬には、『タミフル』、『イナビル』、『ラピアクタ』、『リレンザ』の4種類があります。その中で内服薬であるタミフルは、急に走り出すなどの異常行動を報告する人が多く報告されました。厚労省の調べでは、昨シーズンは少なくとも54件が報告されています。特に10歳代の未成年への投与には注意喚起されていて、お子さんをお持ちの家庭では、タミフルの服用に慎重になっていました。その心配のなくなるゾフルーザの販売開始は朗報でしょう」(同・ジャーナリスト)

ゾフルーザの薬価は20ミリグラム錠が約2400円。保険が適用されるので患者側は1~3割を負担するだけでよい。成人および12歳以上の子ども(体重40kg以上)の場合、1回2錠を服用するので約4800円だが、自己負担が3割の医療保険の場合、約1440円となる。

今後、もしインフルエンザにかかってしまったら、ゾフルーザの処方を医師に相談してみるといいだろう。

 

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