西武旭川店の撤退から見える地方百貨店の限界

理由は昨年3月、同じ駅前に最大のライバルであるイオンモール旭川駅前(大型商業施設)が開店し、競争に負けて押し出されたからだ。撤退すれば、北海道北部に唯一残る百貨店が消えることになる。

「2009年に札幌西武(札幌)を閉店し、今度は西武旭川店も閉店するとなると、そごう・西武は北海道での百貨店事業から完全撤退することになります。社内には業態を変えても“西武”の名だけは存続したいという意見もあるようですが、業績はジリ貧。売上高は10年には130億2400万円ありましたが、15年は107億4500万円まで落ち込んでおり、構造不況業態のカベを破る力はありません」(流通ライター)

業界は訪日中国人の“爆買い”や株で財をなした国内富裕層による高額消費に潤されてきたが、それは都心に店舗を構える大手企業に限られている。

その大手でさえ好調は昨秋まで。月次ベースでは前年実績を下回るところも出始めている。

爆買いや高額消費のない上場地方百貨店の15年度決算は、第3四半期まで赤字であったり、通期予想で大幅減益を予想しているケースがほとんどだ。