腰痛の小学生も?「脱ゆとり」の影響でランドセル重量が35%増!

ランドセル

(C)ANURAK PONGPATIMET / Shutterstock

小学生が新しいランドセルを背負って登校する姿は初々しい。しかし、その小学生が背負うランドセルが“重過ぎる”として社会問題になっている。

民間学童保育を運営している『キッズベースキャンプ』(東京都世田谷区)の調査では、小学1年生から3年生のランドセルの重さを量ったところ、最高で9.7キログラムという結果が出たという。1.5リットルのペットボトル6本を毎日、小学生が背負って通学していたのかと思うと、驚かされる数字だ。

では、なぜ小学生のランドセルがそんなにも重くなってしまったのだろうか。その理由のひとつに、2011年度から実施された文部科学省の学習指導要領の改訂がある。

「かつての教科書は“ゆとり教育”の影響もあってか、薄く小さなものが主流でした。しかし、“脱ゆとり”後は軒並み大型化しページ数も増えた結果、単純に比較しても35%増えています。教科書自体の紙質も向上し、写真が増えたことで内容は充実しているのですが、小学生の体格を考えると、かなりの負担増になっていることも想像できます。最近では腰痛を訴える小学生も出てきていて、深刻な社会問題となっているのです」(教育系ジャーナリスト)

 

負担軽減のために教科書を2冊購入?

ランドセルの重さが問題になっているが、その中身である教科書を学校に置いておくことを禁止している学校は多いという。

「教科書を学校に置きっぱなしにすることは『家での勉強に支障が出る』、『置きっ放しの教科書が勝手に使われたり、いたずらされる可能性がある』といった理由で禁止している学校が多いです。しかし、どちらもきちんとした根拠はありません。どうしても学校が認めてくれないので、教科書を各教科2冊ずつ購入し、家と学校用に分けているという生徒もいます。そのような事態を受けて、最近では禁止ルールを緩和する学校も増えています」(同・ジャーナリスト)

身体が成長期にある小学生が、毎日、重いランドセルを背負って通学するのは、大人が思った以上に過酷だ。4月から子供が通学するときに、ランドセルの重さは負担にならないか、学校がどのような対応を取っているのか、きちんと調べておく必要があるだろう。

 

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