まさに「おそロシア」プーチン大統領再任の背景

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ロシアのクリミア侵略からちょうど4年という3月18日に行われたロシアの大統領選挙で、大方の予想通りウラジーミル・プーチン氏が73.9%という得票率で勝利した。プーチン大統領は5月の大統領再就任後、2024年5月までの6年間、大統領の任を務めることになる。

現行の憲法が改正されない限り、プーチン大統領の任期は今回が最後だが、多選規定を迂回するため2008~2012年のあいだに首相に転じたり、その2008年には任期延長のために憲法を改正したこともあるプーチン大統領のことだから、次回の大統領選挙にも出馬する可能性は高い。

ロシア、中国には皇帝化したプーチンと習近平、北朝鮮には同じく皇帝といって差し支えない金正恩、韓国も大統領任期を1期5年から2期4年の合計8年に延長する憲法改正に踏み切った文在寅大統領も皇帝になろうと動くだろう。

 

プーチンの年次教書演説で流れた問題映像

こうした極東アジアに出現している独裁の脅威に対し、スキャンダルの続くアメリカのドナルド・トランプ政権と日本の安倍晋三政権の現状は、どちらがましといえば、トランプ政権は『ロシア疑惑とFBIとの抗争』、『不倫もみ消し問題』、『政権中枢の人事不安定化』、『身内の利益相反問題」など地雷原の上を歩いており、比較すれば安倍政権の森友学園問題などはあまりに小さな問題だ。ただし、支持率では40%を切るかどうかという点で両国は似ている。

しかし、アメリカ合衆国大統領というのは任期4年のあいだは地位が安定しているが、安倍総理の場合は議院内閣制なので、政治的な不安定度としてはトランプ政権以下といえる。安倍政権が森友学園問題に屈した場合、得をするのは一に中国、二に北朝鮮、三に韓国だ。まさに日本国民は“木を見て森を見ず”の状態なのである。

「大統領選の投票日を前にした3月1日にプーチンは年次教書演説をしていますが、その際、アメリカのフロリダ州を核攻撃するシミュレーション映像を流しています。このフロリダ州にはトランプ大統領の別荘があるのです。普通の日本人なら『アメリカを核攻撃するなどいう映像を流せば逆効果でしょう』と思うでしょうが、この映像には、満面の笑みを浮かべる人や目に涙を浮かべている支持者たちが映し出されています。まさに北朝鮮より大きく、強力な国が日本のすぐ横にあるのです」(ロシアウオッチャー)

“ロケットマン”がかわいく見えてくる。

 

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