ロンドンの殺人件数がニューヨークを上回る事態に

patrykkosmider / PIXTA(ピクスタ)

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メキシコの某非営利団体が、世界各地の“殺人発生率”を調査し、数字の高かった上位50都市を“世界で最も危険な都市”として発表した。トップ10を見ると、中南米の国々が数多くランクインしていることが分かる。

  1. カラカス(ベネズエラ)
  2. サン・ペドロ・スーラ(ホンジュラス)
  3. サンサルバドル(エルサルバドル)
  4. アカプルコ(メキシコ)
  5. マトゥリン(ベネズエラ)
  6. ディストリト・セントラル(ホンジュラス)
  7. バレンシア(ベネズエラ)
  8. パルミラ(コロンビア)
  9. ケープタウン(南アフリカ)
  10. サンティアゴ・デ・カリ(コロンビア)

ベネズエラからは1位のカラカス、5位にマトゥリン、7位にバレンシアがランクインしてしまった。ホンジュラスも2位のサン・ペドロ・スーラ、6位にディストリト・セントラルがランクイン。コロンビアからは8位にパルミラ、10位にサンティアゴ・デ・カリが入っている。

同じ中南米で、麻薬マフィアが跳梁跋扈していることで知られるメキシコは、ここ数年で大きく治安を改善させた。トップ20を見ても4位にアカプルコがランクインした以外では、17位にクリアカンがその名を連ねたのみだ。

ところが、アメリカのドナルド・トランプ大統領によるメキシコ移民排除策は相変わらず厳しい。4月4日にはメキシコとの国境沿いに壁が建設され“適切な安全”が確保されるまで軍隊を出動させて国境を警備する方針を示した。

「アメリカ連邦法の民警団法では、議会の承認がない限り、アメリカ領土内における民間の法執行業務のための軍隊の出動を禁じられています。とはいえ、軍隊が国内での法執行を支援することは可能で、1980年代以降、国境管理のための情報提供など軍が法執行を支援するケースがたびたびありました。また、暴動制圧や災害時の救助などで国内に軍を出動させる権限を大統領に与える特別規定も存在しています」(在米日本人ジャーナリスト)

 

人口がほぼ同数のNYとロンドンの殺人件数比較

そんな折、イギリスのロンドンで今年2月と3月に起きた殺人の件数は合計37件と、アメリカのニューヨークの32件を上回ったことが、両市警察の記録から明らかになった。ロンドンで暴力的な犯罪が増加していることが数字からも確認されたのだ。

両市の人口は共に850万人強なので、殺人発生率は似たようなものだが、捜査をする大ロンドン庁は、刃物を使った犯罪を「深く懸念している」と述べた一方で、「それでもロンドンは現在も世界で最も安全な場所のひとつだ」とロンドン警視庁と共に強調した。

「英国政府は、10歳から21歳の刃物を使った犯罪の予防を目指し、ソーシャルメディアでの広告活動に135万ポンド(約2億円)の予算を割きました。広告では、刃物で刺された10代の若者たちに自分たちの経験を語らせて刃物を持たないように呼び掛けています」(在英日本人ジャーナリスト)

東京は、世界的な観点からはいまだに安全だと言える。

 

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