漫画村閉鎖騒動で話題になった「次の海賊版サイト」の正体

(C)Pavel Ignatov / Shutterstock

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無料で漫画などを閲覧できるとして、中高生ら若年層を中心にユーザーを増やしていたサイト『漫画村』が、4月11日からアクセスできない状態になっている。アクセスすると《現在漫画村はメンテナンス/もしくは負荷が高い状態です。現在担当者が直している途中なので時間を開けて再度アクセスください。》と表示され、コンテンツの閲覧はできない。

同サイトで閲覧することができた漫画等の多くは出版社の許可を得ず、違法にアップロードされたものだ。海賊版サイトのなかでも最大手といわれていた。

「海賊版サイトを巡っては、漫画村が話題となり始めた昨年夏ごろから特に問題視されており、今年2月には日本漫画家協会がサイトを利用しないよう呼び掛ける声明を発表しました。事態を重く見た政府も『サイトブロッキングを含め、あらゆる方策の可能性を検討している』と発言したばかりです。4月中にも閣議で正式決定した上で、プロバイダーにアクセス遮断を要請するとの報道がなされていました」(ネットライター)

この動きに対して漫画村は3月5日、月額課金型の新サービス『漫画村プロ』を開始する予定であることをホームページにて発表。《漫画家さんが無料で広告してくれたお陰で漫画村のユーザーが2カ月で一気に1.8倍になった》とコメントを添えるなど、挑発ともとれる動きを見せていた。これにより、批判がさらに強まった格好だ。

SNSなどでは今回のアクセス不可について、閉鎖との憶測が広がっている。

《1週間以上更新が止まっていたから、そろそろだと思った》
《強がっていたくせに管理人逃亡》
《プロで最後に金をかき集めてドロンか》
《閉鎖だとしてももう十分稼いだだろうな》

一部では《漫画村プロに課金したばかりなのに…》という書き込みもあったが、まだ漫画村プロへの支払い方法は提示されていなかったため、その点においての被害者はおそらくいないものと思われる。

 

哀れな「漫画村難民」が続々

海賊版サイトは漫画村以前にもいくつか存在していたが、漫画村へ人気が集中したこともあって続々と閉鎖し、現在では同サイトが1強の状態となっていた。今回のアクセス不可が閉鎖によるものであった場合、皮肉にも海賊版サイトを盛り上げた漫画村こそが海賊版サイトを根絶したともいえる。その結果、無料で漫画が読める場所を失った“難民”たちの嘆きもまたネット上に溢れている。

《困る!アレがあと少しで読破だったのに!》
《他の無料サイト知ってる人いませんかーー?》
《次はどこへ行けばいいですか?》

これらの質問に対し、一部ネットユーザーが“行き先”を教えている。

《大ヒント、やま、いただき》
《山頂は有料だけど品揃えがいい》
《見やすくて快適なのが山頂の良さ》

しかしこの『山頂』なるサイトは架空のサイトだ。いかにも存在しているかのような言い回しをして人が騙されるのを楽しんでいる者たちによる、いわゆる“ネタ”だ。試しに「山頂 漫画 無料」などと検索してみると、誰しもが『山頂』というタイトルの小説の購入画面にたどり着くことになるだろう。
『漫画村』が社会問題になり始めたころにはすでにあったネタだが、いまだに横行しているので注意されたい。山頂にひっかけて、「3兆(さんちょう)分の1の確率でサイトにたどり着ける」などという者もいるが…、万が一、いや兆が一、『山頂』を発見するようなことがあっても、海賊版サイトは違法であることを忘れずに。

 

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