サッカー日本代表監督の解任騒動にファンは「しらけ気味」

Kostiantyn Postumitenko / PIXTA(ピクスタ)

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サッカー日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏がワールドカップ(W杯)本大会の2カ月という土壇場で解任された。

日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は記者会見で「マリ戦、ウクライナ戦のあと、選手との信頼関係が薄れてしまったこと、いままでのことを総合的に勘案して契約解除という結果になってしまいました」と説明し、新しい監督にJFAで技術委員長を務めていた西野朗に要請したことを明らかにした。

西野監督は就任会見で「W杯直前にこういう状況になり、精いっぱいチーム作りをする覚悟。まずは指導者として心身を整えたい」と話し、Jリーグの視察をして選手選考に入る旨を明らかにした。

一方、解任されたハリルホジッチ氏はマスメディアの取材に対して、「何が起きたか分からない」「ウソ」「でっち上げだ」と怒りをあらわにした。田嶋会長がハリルホジッチ氏の解任理由に選手とのコミュニケーション不足を挙げていたことと、3月のベルギー遠征では戦術をめぐって選手側が一斉に不満を表明する“反乱”が起きたことに対して、「うそとでっち上げは受け入れられない」と否定。「3年間、コミュニケーションを取り続けてきた。だけど、最後だけなかったということでしょう」と解任の理由に当たらないと主張した。そして「どうやって存在していない解任理由を説明すると言うんだ。理解するものなんて何もないよ。わたしは何も理解できない。自分の知らないところで、何人かがオーガナイズした(解任を企てた)ということだ。自分が一生懸命働いているあいだに、他の何人かが…。わたしには何が起きているか理解できないし、それはすべての人がそうだろう」と話した。解任は認めないと徹底抗戦の構えを見せており、来日して記者会見を開く意向も明らかにしている。

 

絶望に近い感情を抱いているサッカーファンたち

ハリルホジッチ氏の解任を巡って、インターネット上ではサッカーファンから非難と同情の投稿が集まった。

《タイミングといい、方法といい、全面的に日本サッカー協会の不手際。ハリルホジッチ前監督の手腕の問題だとしても、直前での解任はやるせないでしょ。監督の問題よりも選手個人、特に国内組の育成をしなければ日本サッカーの発展はない。》
《テストマッチで結果にこだわらずテストしていたらそれで評価されて解任されるとか、(考えの違いはあったとしても)ドアはオープンにしてコミュニケーションをとっていたのにそれを理由にされるとか、自国と対戦相手を歴代監督で一番といわれるくらいに熱心に研究しまくっていたのにそれを最後の最後で披露する場を理不尽に奪われるとか、そりゃあ当然納得できるわけないよね。》

そしてW杯での日本代表に諦観してしまっている意見も目立つ。

《本田香川岡崎で勝てるなら、苦労しない。通用しないから色々試してたんじゃなのかな。また、通用しないパスの遅いポゼッションサッカーでハリルを反面教師って。西野含めて協会幹部などがハリルとのコミュニケーション不足だったんじゃないの。選手に楽しくプレーなんかじゃ必死の世界相手に勝てるわけない。》
《選手ファーストというよりは選手のいいなり。西野監督表情暗いしまず全敗でしょうね。》

1994年のアメリカ大会以降、ワールドカップ開催年に出場国が監督を交代したのは12例あるが、グループリーグを勝ち抜いたのは僅か1例のみ。1998年のフランス大会以降はゼロだ。

本大会でファンの失望を覆すことができたら“本当の奇跡”といえるだろう。

 

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