薬物依存者リハビリ施設「茨城ダルク」の岩井喜代仁代表に聞く清原容疑者の状態

元プロ野球選手の清原和博容疑者が覚せい剤取締法違反容疑で警視庁に現行犯逮捕された件。私には、特段驚きはなかった。むしろ逮捕は遅きに失したとすら思っている。それというのは、実はすでに数年前から清原氏の親しい知人から相談を受け、彼が薬物依存症に陥っている事実を把握していたからだ。

相談とは、「何とかして欲しい」というものだった。しかし清原容疑者の同意も得ずにダルクに入所させるわけにはいかない。犬や猫を預かるのとわけが違うのだから。第一、薬物依存症はれっきとした病気なのだが、その自覚がないものが入所しても意味がない。薬物依存症から脱却したいと本気で思うなら、まず病気と自覚し、自分の意思で入所を決めることだ。

現段階の清原容疑者はそこまでなっておらず、「やめようと思えばいつでもやめられる」、「オレは大丈夫だ」と思っている。薬物の恐ろしさはそんな甘いものじゃない。

実際、逮捕時の彼の表情を見て私は直感した。これはすでに末期症状だってね。視線が泳ぎ、何かにおびえている顔だ。おそらく幻覚症状や被害妄想もあるに違いない。私も覚せい剤事件で逮捕され、実刑も受けた。そしていまも薬物依存に陥った仲間を多数預かっている。だから表情を見れば依存の度合いが重度か軽度か大体わかる。清原容疑者はかなり深刻だ。逮捕が遅きに失したといったのはこのためだ。逮捕がもっと早ければ軽度で済んだかも知れない。