加計学園問題で安倍晋三首相の「お友達」が「ご褒美」をもらう

mako / PIXTA(ピクスタ)

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「本件は首相案件」という柳瀬唯夫首相秘書官(当時)の発言などが記載された面会記録文書の発覚した学校法人加計学園にまつわる問題で、新たな事実が発覚した。それは今年4月に開設した岡山理科大学獣医学部で安倍晋三首相の”友達”が役職に名を連ねていたということだ。

岡山理科大の入学式には多くのマスコミが取材に訪れるなか、角帽に黒衣姿の加計孝太郎理事長は「学部の新設ではいろいろとご心配をおかけしましたが、予想を上回る志願者が集まりました」、「学園として長きに渡り取り組んで参りましたプロジェクトが評価されたことと、獣医学部の新設がいかに強く望まれていたかということを如実に示している」と挨拶した。

そして、加戸守行前愛媛県知事も来賓として登壇し「四角の帽子を被ってみると、魔法の学校の入学式に立ち会っているハリー・ポッターのような気分でありまして。でも、ある意味では今日は“魔法の学校”の入学式かもしれません」、「国家戦略特区諮問会議、民家有識者委員の“魔法の発言”で岩盤規制を突破して認められたということですから、その意味では本当に“魔法”をかけられることによって存在した、出産した獣医学部かなと思います」と発言。その加戸前愛媛県知事の後ろにケント・ギルバート氏が座っていることがツイッターで話題になった。

ギルバート氏は昨年、加計学園の問題が国会で取り上げられたときに安倍首相の擁護をしていた人物で、『zakzak』(夕刊フジ)の連載(2017年7月15日)では、《最近の一部の日本メディアの偏向ぶりはひど過ぎて、もはや笑いごとでは済まされない》として、加戸氏の国会での発言と国家戦略特区をめぐる議事録を読むと《「加計問題=フェイクニュースだ」と誰でも理解できる》と主張していた。

また、昨年7月29日の同じ連載では、《ここ数カ月の「加計学園」問題に関するテレビ報道の偏向は、タガが外れたとしか思えない》と述べ、疑惑を追及するテレビメディアを批判。《番組制作者やコメンテーターの偏向ぶりは、日本が憲法を改正して「普通の国」になることを阻止したい外国政府の工作員か、女や金の問題で弱みを握られた「敵の手先」としか思えない》と綴っている。

 

ギルバート氏が客員教授に

そのギルバート氏は加計学園が経営する岡山理科大学の客員教授になったという。これはギルバート氏がDHCシアターの主宰するインターネット放送『真相深入り!虎ノ門ニュース』で明かしたもので、岡山理科大も認めている。

さらに、ギルバート氏と一緒に『放送法遵守を求める視聴者の会』と団体を運営している経済評論家の上念司氏も、岡山理科大の客員教授になったことをギルバート氏は明かした。上念氏もギルバート氏同様に加計学園問題で安倍首相の擁護をしてきた人物で、森友学園問題でも徹底して安倍首相の応援をしていたことで知られている。

それだけではない。朝日新聞の加計学園問題に対する報道を“犯罪行為”と批判して、朝日新聞から提訴された文藝評論家の小川榮太郎氏の著書『徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』が参考書として採用されていたこともわかった。

加計学園問題では“忖度”という言葉が流行語となったが、こんな“ご褒美”があるのならいくらでも忖度する者はいるだろう。

 

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