あふれるゴミ「羽生結弦祝賀パレード」称賛の裏で起きていたこと

(C)Iurii Osadchi / Shutterstock

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4月22日、宮城県仙台市でフィギュアスケート選手の羽生結弦の祝賀パレードが行われ、10万人を超えるファンが沿道を埋め尽くした。パレードの終了後、インターネット上ではゴミひとつ落ちていない沿道の様子が投稿され、ボランティアからは《拾うゴミがないほどキレイで、羽生選手のファンはマナーもいい》という書き込みも見られた。

しかし、これを見たネット住人からは《これはさすがに言い過ぎ》、《羽生=クリーンなイメージを作りたい人がいるようだ》など、批判的な意見も出た。

「実際にパレード前には、ファン同士が《終了後にゴミを1つ拾ってほしい》などとツイッターで呼び掛けていて、ゴミまみれになるような状態にはなりませんでしたが、だからといって、それをいかにも“羽生ファンはマナーがいい”と言わんばかりにアピールするのはどうでしょうか。そもそも、羽生ファンは中高年の女性が多く、彼女たちがパレードに出向いて、ゴミをその辺にポイポイ捨てるとは思えません。また、コンサート会場や球場などと違ってあくまでも沿道ですから、普通の人ならゴミを捨てて帰ることはないでしょう。ごく当たり前のことを特別のようにアピールする姿勢に違和感を覚える人は少なくないでしょうね」(スポーツ紙記者)

 

ゴミ箱にゴミがあふれかえった状態に

実際にパレードを見に行った地元の住人に話を聞いてみると、「確かに目立ったゴミが落ちていることはなかった」と言うが、その代わり路地に設置してある缶ジュースのゴミ箱などは空き缶が入り切らずあふれかえり、周囲に散乱していたという。

「オープンな場所でのイベントで出るゴミとして圧倒的に多いのが、ペットボトルや空き缶です。それでも、ペットボトルはキャップがあるので飲み残しを持ち帰ることができますが、空き缶は自販機横のゴミ箱に捨てる人がほとんどです。そのため、ゴミ箱に入り切らない空き缶は周囲にあふれ出ていました。自販機業者が片付けるからいいだろうと思っているのでしょうが、ボランティアスタッフもこういった部分は片付けていませんでしたよ」(地元住人)

パレードを見に行ってゴミを捨てることなどないというのが一般的な意見だが、むしろ問題なのは、パレードの場所取りで、沿道の植え込みに入り込んでいる人が多かったことだ。

羽生選手のパレードに限ったことではないが、クリーンな状態をあえてアピールすることではなく、ゴミを持ち帰ることが当たり前になることが本当の良識と言えるのではないか。

 

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