バレーボール男子日本代表「監督代行作戦」の不安要素

まるう / PIXTA(ピクスタ)

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バレーボール男子日本代表チームに“異変”が起きた。当面の目標は、8月にジャカルタで開催されるアジア大会と、9月の世界選手権(イタリア)で好成績をおさめることだ。しかし、アジア大会では中垣内祐一監督以外の誰かに指揮を執らせるという。

世界選手権は中垣内監督が指揮を執ることになっている。腑に落ちないのは、精力的に視察を続けたと話す代表監督が、アジア大会での指揮権を自ら下りたということだ。関係者によれば、中垣内監督はできるだけ大勢の選手、とくに若手にチャンスを与え、「国際試合のなかで篩に掛けていきたい」という。そのため、アジア大会と世界選手権は、全く選手構成の異なるチームになる。「ふたつのチームを見られないから、どちらか一方を別の人に」と申し出たそうだ。

「サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ前監督も、解任される前に『精力的に選手視察をおこなった』と話していました。ワールドカップへ向けて35選手を予備登録し、そこからふるいに掛け、23名の精鋭を絞り込むプランでした」(専門誌記者)

 

チーム内に「不信感」を生みかねないやり方

アジア大会、世界選手権とふたつのチームを編成し、「若手にチャンスを与える」という中垣内監督の見解は、ハリルホジッチ前監督の発想に似ている。しかし仮に、そのアジア大会で代行指揮を執った者が中垣内態勢を支えるコーチスタッフだとしても、采配は微妙に違うはずだ。チームの雰囲気も変わる。世界選手権以降、ふたつのチームが合体したとき、アジア大会に出た選手たちは無意識のうちに、指揮官を比較してしまうことになりかねないだろう。

「サッカー協会がハリルホジッチ前監督の解任に踏み切った理由には、コミュニケーション不足を挙げていました。不信感とも言い換えられます。異なる2チームを編成することで中垣内監督は厳しい立場に追い込まれる可能性もあるでしょう」(同・記者)

世界選手権の結果次第では、中垣内監督もハリルホジッチ前監督のように“寝耳に水”の解任ということになるかもしれない。

 

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