リオ五輪出場を逃した「なでしこジャパン」はチームとして立て直しはできるか

「負け(2連敗)が意味することは理解していたつもりだけど、選手全員が理解していたかというと、そうではなかった。プロフェッショナルに徹しきれていないというか…」

大儀見はチームの精神的支柱でもあった澤穂希の背番号10を引き継いだ。主将は宮間あや(31)だが、大儀見もチームのまとめ役であった。しかし、その大儀見発言を聞いたほとんどの選手は「ここ(取材エリア)で言うことか?」と反感を示した。そして、大儀見批判が始まってしまった。

「初戦のオーストラリアとの試合でも、よくない雰囲気が漂っていました。途中交代した選手は納得していなかったようです」(専門誌記者)

そのオーストラリア戦後には、主将の宮間がこう言った。

「(映像で)見ていたのと違う…」

このコメントは意味深だ。関係者によれば、なでしこはオーストラリアの攻めが“ハイボールやクロスボールに対する高さ”を中心にしてくるとポイントを絞り、身長187cmのGKの山根恵里奈(25)を招集していた。しかし、実際はハイボールはほとんどなく、スカウティングの映像にはなかった細かいパスを繋ぐサッカーや、自軍ゴール前にほぼ全員の選手が引いてゴール前を固める守備に翻弄させられた。

そのため、佐々木則夫監督も練習ではほとんどやったことのないロングパスを指示し、選手たちはフラストレーションを募らせていた。