韓国の外交政策「ロビー活動」の上手さ

(C)donfiore / Shutterstock

(C)Shutterstock

韓国はアメリカ議会の議員らに働きかけるロビー活動がうまい。2007年には慰安婦問題で日本を非難する決議が、アメリカ下院で採択された。それを提案したのは、日系のマイク・ホンダ議員(当時)だが、共同提案者となっていたのがエド・ロイス議員だった。

ロイス議員は2017年には、慰安婦決議から10周年を祝う韓国寄りの学者らも集まった会合で、「独島(竹島の韓国名)は韓国のものだ」と述べたと伝えられている。そのロイス議員が委員長を務めるのがアメリカ下院外交委員会だ。

「今年3月8日、ロイス委員長は、北朝鮮問題に関する声明を発表しています。ちょうどドナルド・トランプ大統領が金正恩党委員長との会談の受諾を発表した直後のことで、その声明は《正恩氏がトランプ大統領との会談を求めてきたのは、米国政府が行ってきた制裁が効いてきた証である。われわれは、圧力をかけ続けながら、さらなる外交努力を探ることができる。忘れてならないのは、北朝鮮の歴代政権は、繰り返し、対話を利用しては約束を破り、譲歩を引き出し、時間稼ぎをしてきた。北朝鮮は、こうして自らの核とミサイルを開発してきた。われわれはこのサイクルを断ち切らなければならない。米国と韓国は肩を並べて、この脅威を平和的に終わらせるために必要な圧力を引き続きかけなければならない。そして中国も、その役割を果たすべきである》というものでした。ロイス委員長が韓国との連携を重視している姿勢は、米下院外交委員会のホームページでも上記と同じような内容が記されていますが、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相が、ロイス委員長らとにこやかに映っている写真も掲載されています。いかに両者が親密であるかが分かります」(在米特派員)

 

経済分野でも外交の巧みさを発揮

問題はここからだ。日本の河野太郎外相は、康外相と時同じくして3月15日から18日までワシントンを訪問している。マイク・ペンス副大統領への表敬を始め、ジェームズ・マティス国防長官、ハーバート・マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官(当時)、ロバート・ライトハイザー通商代表及びジョン・J・サリバン国務副長官と会談した。主な議題は北朝鮮問題だったが、同時に経済分野に関しては、鉄鋼及びアルミニウムの輸入制限措置について、日本を対象から除外することを働きかけた。しかし、いまのところカナダ、メキシコ、オーストラリア、EU、そして韓国は適用除外となったが、日本はまだ適用除外になっていない。

韓国は歴代の大統領がことごとくトラブルを起こすなど問題もあるが、日本の外交よりもちゃんと成果を出している。

 

【画像】

(C)donfiore / Shutterstock

【あわせて読みたい】