韓国・ナッツ姫&水かけ姫「密輸疑惑」で思い出される事件

(C)Alexander Gatsenko / Shutterstock

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韓国の財閥であるハンジングループ傘下の大韓航空を巡る“密輸疑惑”に、新たなスキャンダルが加わった。

「韓国警察は5月6日、大韓航空を中核とする財閥グループの会長の妻で、いわゆる“ナッツ姫”と“水かけ姫”の姉妹の母、イ・ミョンヒ氏について、暴行などの疑いで出頭を求める方針を固めました」(韓国在日本人ジャーナリスト)

航空機内でナッツの出し方に激怒した“ナッツ姫”ことチョ・ヒョナ元副社長と、職員の顔に水をかけたとされる“水かけ姫”ことチョ・ヒョンミン専務の姉妹。このふたりに浮上していたのが密輸疑惑だ。

「大韓航空は韓国メディアの取材に対し、『チョファミリーの貨物に「KIP」(大韓航空のVIP)というコードを付けて特別に管理していた』というのです。これらの荷物は会社物品として申告されている関係で、運送料も支払っていなければ検疫さえも受けていません。その上、航空機部品だと税関に申告しているため、税金も免除されていました。要するに“密輸品”なのです。持ち込んだとされる物品は家具やインテリア用品、子供服に下着、さらにはソーセージ類や日本で握られた江戸前寿司まで何でもあり。特にヒョナ元副社長の物品が多かったらしいのです」(同・ジャーナリスト)

ちなみに、ハンジングループの初代(創業者)はチョ・ジュンフン、2代目がジュンフンの長男で姉妹の実父でもあるチョ・ヤンホ。その妻が前述のイ・ミョンヒだ。

ところで、今回の密輸疑惑で思い起こされるのが1983年に起きた『大韓航空機撃墜事件』だ。

 

韓国旅客機が撃墜された事件

この事件は同航空のボーイング747が、旧ソ連の領空を侵犯したためソ連防空軍の戦闘機により撃墜された事件のことで、乗員と乗客の合計269人全員(日本人28人を含む)が死亡した。

「撃墜事件が起きたのは東西冷戦時代でした。そのため、アメリカ軍が同盟国である韓国政府および元国営航空会社であった大韓航空に対し、ソ連極東に配備された戦闘機のスクランブル状況を知るためか、もしくは近隣で偵察飛行を行う米空軍機に対するソ連軍機の哨戒活動をかく乱するために、民間機による故意の領空侵犯を指示し、大韓機がこれに従ったという“スパイ説”が、まことしやかに広がりました。もっとも現在は、ブラックボックスの内容や交信記録の音声が公開され、当事国のロシア政府にさえもスパイ説は否定されています」(軍事ジャーナリスト)

チョ姉妹は、祖父が大変な苦労をしたことなど知る由もないのだろう。

 

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