にわかに広がりを見せる「唐揚げ専門店」の熾烈な競争

taa / PIXTA(ピクスタ)

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ラーメンやカレーといった食事以外に、さまざまな料理を楽しめるようになった外食チェーン店だが、最近になって急速に店舗を増やしているのが“唐揚げ専門店”だ。もともと老若男女問わず圧倒的な人気を誇る料理で、しかもランチメニューなどは比較的安いことも人気の理由となっている。

「『唐揚検定』や“唐揚げ専門雑誌”が創刊され、大分県中津市は『中津からあげ』を名物にするなど、唐揚げはここへきて一大ムーブメントを起こしていると言っていいでしょう。男性も女性も、子供も大人も、世代や性別関係なく圧倒的な人気を誇る料理です。ちょっとおやつにつまんだり、ビールやハイボールといったアルコールとの相性もいい。ガッツリとお腹いっぱい食べたいときに唐揚げをオーダーする人も多いでしょう。かつ丼で有名な『かつや』が展開している『からやま』は、すでに国内で38店舗を展開していて大人気になっています。お持ち帰りコーナーも充実させていて、帰宅途中の会社員が自宅でビールのつまみにするため購入したり、主婦が夕飯のおかずとして買っていくケースも増えています」(フードライター)

 

2大チェーン店は訴訟問題に発展

一方、外食チェーン店大手のすかいらーくグループも、唐揚げ専門店『から好し』を展開している。実際のメニューは、スタンダードの定食が590円で唐揚げ4つにご飯大盛り無料。内容は先行する『からやま』とほとんど同じだ。

「外食チェーン店では業務形態が似通った店がたくさんあり、“二匹目のドジョウ”を狙うケースが多々あります。かつやを運営するアークランドは、から好しに対してメニュー構成や店舗の看板が酷似しているとして、東京地裁に看板などの表記を使わせないように求める仮処分を申し立て、トラブルになっています。実際、かなり似ている点が多いのも事実ですが、すかいらーくは大手とあって、今後は店舗数でからやまを抜いて逆に客を奪ってしまう事態もあり得るだけに、アークランドはいまのうちに申し立てをしたのでしょう。味はどちらもおいしいと評判だけに、今後も熾烈な競争が続くと思われます」(同・ライター)

唐揚げはデパートの食品売り場の催事企画としても人気になっていて、小田急百貨店新宿店で5月9日から15日まで、人気唐揚げ専門店が一堂に集まる『からあげカーニバル2018』が開催される。インターネット上では『からあげグランプリ』で受賞歴がある実力店の唐揚げが食べられるとあって、早くも期待の声が広がっている。

業務形態が類似することによる裁判沙汰は好ましいことではないが、消費者が安くておいしい唐揚げを手軽に食べられるための競争なら大歓迎だ。

 

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