悪質反則発覚の日大アメフト部が見るべき映画「コンカッション」

(C)Gocili / Shutterstock

(C)Shutterstock

5月6日に行われたアメリカンフットボール(アメフト)の関西学院大学と日本大学の定期戦で、先発出場した関学大のクオーターバック(QB)が、日大のディフェンスラインの選手による悪質なタックルを受け、負傷退場した件について、スポーツ庁の鈴木大地長官がツイッターで怒りを表す投稿をした。

また、鈴木長官は「スポーツ庁長官としてこの問題に対して毅然とした対応をお願いしたいです」とのコメントを発表した。

「アメフトではボールを保持していない選手にタックルをするのは反則です。関学大のQBはパスをし終えて棒立ちになっており、非常に無防備な状態でした。ボールを投げ終えてから何秒も経っており、際どいプレーというわけではなく故意的に棒立ちの選手にタックルをしたととらえられても仕方がない。アメフトは防具をつけているとはいえ、鍛え上げた巨体の選手が全力でぶつかり合うのですから、怪我も多いスポーツです。しかし、今回のケースは故意に相手にケガをさせてやろうという“悪意”に満ちていました。今回のような反則行為は、下半身不随になってもおかしくないようなものです」(アメフト経験者)

 

アメフトにまつわる実話を基にした映画

アメフトと言えばアメリカの国民的スポーツだが、2016年秋に公開された映画『コンカッション』は、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)を舞台にした実話に基づいた映画だ。“コンカッション”とは脳しんとうという意味で、ナイジェリアからやってきた神経病理学の専門医のベネット・オマルが、人種差別や偏見と闘いながら巨大スポーツ産業に立ち向かう姿が描かれている。第73回ゴールデングローブ賞で、オマル医師を演じた主演のウィル・スミスが最優秀主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。

「2005年にNFLのピッツバーグ・スティラーズを引退した花形選手マイク・ウェブスターが変死します。検死官のオマル医師は、解剖でCTE(慢性外傷性脳症)と呼ばれる脳の疾患を発見し、激しいタックルなど、頭部への衝撃が繰り返されることが原因であるという趣旨の論文を発表しました。しかし、熱狂的なファンによって支えられている国民的スポーツにメスを入れたオマル医師の見解を、NFLは全面否定し、強大な権力でオマル医師と周囲に圧力をかけていきます。アメフトの最高峰NFLで後を絶たない引退選手の不可解な死の真相に迫った衝撃の実話です」(映画ライター)

“殺人タックル”という言葉は、スポーツ上の相手への驚嘆と尊厳から生まれたものだ。相手を傷つけようと故意にやったら犯罪だ。

 

【画像】

(C)Gocili / Shutterstock

【あわせて読みたい】