アメフト反則選手の会見で「日大は急落」企業採用者は

後悔 失敗 悪評

(C) Velimir Isaevich / Shtterstock

アメリカンフットボールの試合で起きた日本大学の選手による悪質な反則タックルの問題で、5月22日に反則行為をした日大の選手の記者会見が行われた。

会見で20歳のこの選手は「本件で怪我をさせてしまった関西学院大学の相手のクオーターバックの選手や家族、関係者に対して多大なご迷惑を掛けたことをおわびいたします」と謝罪。反則行為について、内田正人前監督から「相手のクオーターバックを1プレー目でつぶせば試合に出してやる」と指示を受けたと説明した。

まだ学生である選手が顔と実名を出して謝罪をするという前代未聞の事態となった今回の会見。このことについて、会見冒頭で代理人の弁護士は「長い将来のある若者です。ずっとアップで(顔を)撮るようなことは避けていただいて」と配慮するよう呼び掛けていた。

しかし、会見が行われていた時間に生放送をした『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)などの一部のテレビ番組は、弁護士の経緯説明や質疑応答でも選手の顔をアップで映し出して放送。これに対しインターネット上では《アップにする必要があるのか》、《恥さらしを拡大させる意図でもあるのか》などと怒りの投稿が拡大していた。

 

日大の入学希望者は激減へ

また、世論は別の意味で日大の価値を下げている。

「今回の事件で、日大が『子供に行かせたくない大学ランキング』のナンバー1になったというリサーチ結果が早くも出ています。これは最悪の反響といえるでしょう。日大がきちんとこの事件に向き合って収束に努めない限り、イメージダウンを払拭することはできません」(スポーツジャーナリスト)

この会見で選手は「自分の意思に反して、悪いことをやってしまった意志の弱さを反省します」と話したが、そうした“悪魔の囁き”に耳を傾けさせた内田監督へのクレームも殺到しているという。

「日大の広報には連日、マスコミが押し掛けており、学生も迷惑顔でこれを見ています。おそらく来年の入学志望者は激減するでしょう。大学の収入はある程度、受験料で成り立っているので、大打撃を被るに違いありません」(同・ジャーナリスト)

一方で、学生の就職をサポートする企業の一部からは「事は褒めるような話ではないが、立派な学生という印象を誰もが持ったでしょう。日本大学の対応はどうしようもないが、学生はしっかりしていると見た人事担当者はちゃんといると思いますよ」という話も聞かれた。

今後の日大側の態度次第では、そんな“温かい目”もなくなってしまうに違いない。

 

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