北朝鮮が崩壊して困るのは「地上で唯一」金正恩だけ

金正恩

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

6月12日に予定されていた米朝首脳会談は、アメリカ政府が5月24日に北朝鮮の“約束違反”を理由に会談中止を発表した。アメリカ国内の世論では、北朝鮮が“人権蹂躙国家”と認識されていることも影響しているとみていいだろう。

「首脳会談の中止が発表されましたが、アメリカ政府関係機関は米朝記念メダルを製作していました。このメダルには両国の国旗を背景に両首脳が向き合う姿が描かれ、金正恩党委員長には『最高指導者』との肩書が付いています。会談が中止になったので、このメダルには大変なプレミアムが付くかもしれません」(在米日本人ジャーナリスト)

 

トランプ大統領による「北朝鮮悪行」の列挙

実はアメリカのドナルド・トランプ大統領自身も昨年11月8日の韓国国会演説で、金正恩政権の悪行の数々を列挙している。

「10万人の北朝鮮人が強制収容所で強制労働させられており、そこでは拷問、飢餓、強姦、殺人が日常だ。反逆罪とされた人の孫は9歳のときから10年間、刑務所に入れられている」
「正恩の過去の事績のたった1つを思い出せなかった学生は学校で殴られた」
「外国人(日本人拉致被害者を指すと思われる)を誘拐し、北朝鮮のスパイに外国語を教えさせた」
「神に祈ったり、宗教書を持つクリスチャンら宗教者は拘束、拷問され、しばしば処刑されている」
「外国人との間の子供を妊娠した北朝鮮女性は堕胎を強要されるか、あるいは生んだ赤ん坊は殺されている。中国人男性が父親の赤ん坊を取り上げられたある女性は『民族的に不純だから生かす価値がない』と言われた」

トランプ大統領はさらに、「米艦『プエブロ』の乗員を拿捕し拷問した」、「軍事境界線付近で米軍のヘリコプターを繰り返し撃墜した」、「米偵察機を撃墜し、31人の軍人を殺害した」などなど、北朝鮮の国際的な無法ぶりも例示して見せた。

これらは両国が戦争状態にあることを如実に物語っているわけだ。

仮にレジェームチェンジ(体制崩壊)が起ころうと、金ファミリー以外誰も困る者はいない。逆に助かる人々の方が圧倒的に多いだろう。

 

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