新大関・栃ノ心の母国、人口370万人のジョージアが空前の相撲ブームに

denkei / PIXTA(ピクスタ)

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日本相撲協会は5月30日に東京都の両国国技館で大相撲名古屋場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇の栃ノ心(春日野部屋)の大関昇進を満場一致で決定した。栃ノ心が旧ソビエト連邦のジョージア出身、同国からは初めての大関で、外国出身としては11人目だ。

春日野部屋で伝達式に臨んだ栃ノ心は「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します」と口上を述べた。

「栃ノ心は力強い右四つの相撲が得意で、西前頭3枚目だった初場所で14勝を挙げて初優勝しました。春場所は10勝、夏場所では13勝と白星を重ね、初めて横綱の白鵬にも勝っています。母国のジョージアは人口370万人という小さい国ですが、栃ノ心の快進撃を見て急速に相撲志望者が増えているといいます。ジョージア出身で初めて力士になった元小結の黒海が指導に関わっており、相撲教室に栃ノ心を招いてさらに盛り上げようという計画もあるようですし、今後は日本に渡って成功したい若者がたくさん集まるかもしれません」(相撲ジャーナリスト)

師匠の春日野親方は栃ノ心について「同時期に入った5人のなかでは決して強い方ではなかった」と語っている。

「新入幕から大関になるまでの所要60場所は、二代目大関の増位山に並んで史上1位。初土俵からの所要73場所は、高安に並ぶ同9位。30歳7カ月での昇進は、年6場所制が定着した1958年(昭和33年)以降で4位の年長記録です。努力に努力をを重ねて大関まで上り詰めました」(スポーツ紙記者)

 

一気に横綱昇進の可能性も

SNSでは相撲ファンによる栃ノ心の大関昇進を喜ぶ投稿が散見される。

《栃ノ心の相撲は相撲本来の魅力である力相撲。見ていて気持ちがいい》
《土俵の上は迫力があるけど、普段は優しそうで応援したくなる》
《子供にも堂々と見せられる本格派で好感が持てます》

事件や不祥事が多かった相撲界で、久々に明るい話題だ。

「豪栄道と高安の2大関が安定していない状況で、ここ数場所の栃ノ心の安定感は、すでに横綱候補の最右翼と言っていいでしょう。来年の春場所までに連覇して横綱になっている可能性も高いと思います」(同・記者)

栃ノ心が横綱まで上り詰めればジョージアの相撲熱はますます高まるだろう。ゆくゆくはモンゴル勢を飲み込むほどの大勢力になるかもしれない。

 

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