恐竜の死骸か?「専門家を悩ます」英海岸の「謎の生物」

イギリスのウェールズ地方のゴーワーにあるロッシリビーチに『グロブスター』が打ち上げられた。恐竜の死骸か、未知の生物の死骸か。非常に奇妙な死体だ。

海岸に漂着したグロブスター(巨大な生物の死骸)

(C)まいじつ

グロブスターとは、海岸に漂着する何らかの巨大な生物の死骸のこと。『グロテスク・ブロブ・モンスター(異様な肉や脂肪の塊の怪物)』を略した造語だ。多くは腐乱しており、何の生物か特定不可能なため、「海のネッシーでは?」「古代恐竜の生き残りの死体か?」など、UMA伝説が生まれる原因ともなっている。

今回のグロブスターは体長150センチメートルとそれほど大きくはない。巨大なアゴと細い尻尾はティラノサウルスのような肉食恐竜を思わせるフォルムだ。

発見したのはベス・ヤネッタさんという41歳の女性だ。「浜辺で犬の散歩中にこのエイリアンのような生物の死骸を発見しました。腐ったクジラの死体? と思いました。友人は『ワニみたいよね』と言ってましたが、何だか分かりませんよね」と語る。しかし、ワニは熱帯地方の生き物なので、ヨーロッパには生息していない。

 

未知の生物の可能性が高い

複数の専門家も現地入りした。「クジラか? イルカか? 判別できない」と頭を悩ませている。それというのも、グロブスターの割には、比較的、腐乱度合いはましな方で、体表や頭部の骨などが多く残っているため、専門家ならばクジラ、イルカ程度の結論はすぐ出せるはずなのだ。それでも、判別しきれないというのは、やはり未知の生物の可能性があるというわけだ。

スワンシー大学のバイオサイエンスの専門家であるダン・フォーマン博士は「パッと見は、ワニに見えるかもしれませんが、頭蓋骨の底にクジラ類の特徴があります。頭部に関してはクジラかイルカを示唆しているのですが…」と説明する。

また、死骸の回収にあたったナショナル・トラスト・エリア・レンジャーのマーク・ハプキン氏は「ここロッシリ・ビーチにはイルカやアザラシ、ヒツジの死骸がよく打ち上げられますよ。イルカの仲間っぽい感じはしますよね」と言う。

では、なぜ尾びれがなく細長い尻尾なのか。そこが謎なのだ。

 

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