なぜ地球には酸素があるのか?25億年前の「大酸化イベント」の謎を斬る!

酸素

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我々は植物が大気中の『二酸化炭素』を取り込み『光合成』で生み出す『酸素』を吸って生きている。地球ではごく当たり前のことだが、全宇宙規模で考えれば、地球のように豊富な酸素がある惑星は非常に珍しいのだ。

ではなぜ地球にだけ豊富な酸素が生まれたのか?これは未だにはっきりとは解明されておらず、地球物理学上、最大の謎の1つとされている。

 

古代の地球に起こった大酸化イベントとは?

少なくとも今から27億年前の地球には全く酸素が存在しなかった。それがある時期を境に、現在の酸素濃度の百分の1程度まで“一気に急上昇“したのだ。百分の1なら大したことはないと思うかも知れないが、それまで全く酸素が存在しなかったことを考えれば、まさに空前絶後な大異変だった。

これは地球物理学上『大酸化イベント』とも呼ばれ、それまで酸素のない環境、つまり嫌気性環境で進化した嫌気性のバクテリアなどは、急上昇した酸素により、ほぼすべてが死滅してしまった。

酸素濃度が急上昇した要因はいくつかの仮説が立てられているが、その中で最も有力なのは植物の起源とされる『シアノバクテリア』が27億年~25億年前ごろに誕生し、シアノバクテリアが行う光合成により、爆発的な酸素が生み出されたという説だ。同時にシアノバクテリアは地球上で最初に誕生した『酸素発生型光合成細菌』ともいわれている。

だが肝心の「シアノバクテリアがいつどのように誕生したか?」についてはほとんど解明されていない。シアノバクテリアは極めて原始的なバクテリアで、超低温の氷河の上でも繁殖が可能だ。しかし太陽系の他の惑星を見渡してもシアノバクテリアが誕生し定着し、繁殖したのは地球だけなのだ。こんな偶然があるのだろうか?

 

大酸化イベントは宇宙人が行った?

ここからは全くの仮説と考えて貰おう。例えば嫌気性環境で高度に進化した知的生命体が、銀河系の何処かに存在したとする。当然彼らは先進技術を使い、広大な宇宙へ乗り出し、自勢力の拡大を図るはずだ。

一見、荒唐無稽のように思えるがこの宇宙には二酸化炭素や水素はあっても、酸素がある星は非常に稀だ。つまり数多くある嫌気性環境の星で、独自の進化を遂げるほうがより合理的であり、ごく自然な生物進化の過程であると思えるのだ。そこでもう1段仮説を進めてみよう。

遥かなる昔、友好的な知的生命体が、酸素のない地球環境を調査したとする。そして人為的に酸素を作り出せば多様な生物の進化と、知的生命体の誕生が期待できるとし、地球の保護と繁栄を目的に、大気環境を激変させるシアノバクテリアを“地球上にばら撒いた“としたら?

嫌気性生物にとって“猛毒の酸素“に包まれた地球には近寄ることすらできず「我々には価値のない惑星」という判断が即座に下されるはずだ。もしかすると地球は酸化したことで、古代に何度も飛来した嫌気性宇宙人の侵略を回避し“現在まで存続し得た“のかも知れない。

 

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