サッカーのワールドカップロシア大会で日本代表が初戦のコロンビア代表戦で勝利を収めた裏側で、なんとも“むなしいスポーツ中継”が起きていた。
6月19日はプロ野球のセ・パ交流戦の予備日になっており、それまでに雨で中止になっていた3試合が開催されていた。そのうちの東京ヤクルトスワローズ対福岡ソフトバンクホークス(神宮球場)をラジオ局のニッポン放送が生中継したのだが、試合終了間際にとんでもない事態に見舞われてしまったのだ。
この日のニッポン放送の放送予定は、ヤクルト対ソフトバンクのあとに午後8時40分から日本代表の試合を中継することになっていた。しかし、神宮球場での試合は日本代表戦の中継時間前に終わらず、試合途中で放送が終了することになった。その後、ニッポン放送のプロ野球中継は、ネット局のRCC中国放送の中継が続いていたために続行されることに。しかし、その中国放送の放送終了の午後9時50分を迎えても試合が終了することはなかった。
放送終了後も続いた試合で…
放送されることがなくなった試合だが、実況席ではまだ試合実況が続いていた。そして、試合が終了したのは午後9時57分。その後のヒーローインタビューまで試合実況は続いたようで、中国放送の中継終了後から午後10時6分のヒーローインタビュー終了までの16分間、“誰も聞いていない試合中継”がおこなわれていたそうだ。
このことは『ニッポン放送 ショウアップナイター』のツイッターアカウントで明らかになっている。
~放送後のやり取り~
里崎「ニッポン放送がサッカーに切り替わってからはRCC中国放送に向けて最後まで頑張っていましたが10時前に放送終了したみたいで。誰も聞いていないのに全力で放送する実況と解説のプロですね(笑)」
松本「誰も聞いていないのに最後までありがとうございました」#showup1242— 55!!みんなのプロ野球 ニッポン放送 ショウアップナイター 公式 (@showup1242) June 19, 2018
~W杯の裏で悲しい中継終了~
松本「~ホークスの上林に逆転ツーランが出ています。里崎さん、最後は本当にね、誰も聴いてないのにありがとうございました」
里崎「ありがとうございました(笑)」
松本「ベンチ情報は宮田統樹アナウンサーでした。えー、誰も聴いていませんが実況は松本秀夫でした…」— 55!!みんなのプロ野球 ニッポン放送 ショウアップナイター 公式 (@showup1242) June 19, 2018
この試合中継の解説を担当した元プロ野球選手の里崎智也も、こんな事態になったのは初めてのようで、試合終了後にツイッターを更新している。
ヤクルト対ソフトバンク
ニッポン放送はW杯サッカー中継のため8:30過ぎに終わり、その後RCC中国放送に向けて放送していましたが、21:50分に放送終了!でもまだ試合は続き、その後は全国どこにも放送が流れてないのに、上林選手のヒーローも含め22:06まで放送しました。
16分間誰も聞いてない放送(笑) pic.twitter.com/RBgHKBnN8U— 里崎智也 (@satozakitomoya) June 19, 2018
ちなみに、放送されなかった試合中継のエンディング模様は、翌20日の『ショウアップナイタープレイボール』の放送内で試合ハイライトとともに放送される予定だという。
【補足】「誰も聴いていない…」につきましては、22時前の時点で中継局が全て中継を終了し、実況がどこにも流れていない状況になったことを指しています。ニッポン放送では明日の「ショウアップナイタープレイボール」でこの試合のハイライトシーンとどこにも流れなかったエンディングを放送します。 https://t.co/JmoM9GVQLE
— 55!!みんなのプロ野球 ニッポン放送 ショウアップナイター 公式 (@showup1242) June 19, 2018
前代未聞の放送内容が気になるプロ野球ファンは、聞いてみるのも一興だろう。
【画像】
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