トランプ大統領「在日米軍撤退」なら第七艦隊を買っちゃえ!

画/彩賀ゆう

在韓米軍の規模縮小は、アメリカのドナルド・トランプ大統領が言い出すまでもなく、その規模は1990年代から約3分の1にまで削減されている。しかも板門店(朝鮮戦争停戦のための軍事境界線上にある地区)付近からは大きく後退しており、北朝鮮の火砲の射程に入らない南方へ下がっている。

「2004年のブッシュジュニア政権下、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の判断により、約1万人の在韓米軍兵を韓国からイラクへ移動させ、イラク戦争に投入していますし、近年は北朝鮮のミサイル射程内から逃れるために、太平洋艦隊所属の潜水艦および長距離爆撃機をグアムへと後退させています。トランプ大統領は選挙キャンペーン中に、在韓米軍を撤退させ、日本と韓国が独自に核武装するかもしれないが、それはそれで構わないと発言していました。そもそも在韓米軍の撤退を言い出したのはジミー・カーター政権時代のことです。同時にカーター大統領は、1990年代に韓国に配備していた戦術核を撤去しています。韓国軍が米軍の核の傘の下にあるのは事実ですが、朝鮮半島の核は北朝鮮製のものだけなのです。そうなると“朝鮮半島の完全非核化”とは、当然在韓米軍の撤退も視野に入っているとの解釈もできるわけです」(軍事ジャーナリスト)

 

世界中に米軍を駐屯させても…

トランプ大統領は、ニューヨークタイムズの2016年7月のインタビューで「われわれは北朝鮮のミサイルの性能向上を朝鮮半島に駐在しながら観察してきただけなのか」と語っており、この疑問を当時のハーバート・マクマスター補佐官らとの議論の中で常々口にしていた。

ちなみにトランプ大統領は、シリアについても「米軍を撤退させる」と発言している。なぜトランプ大統領は世界中から米軍を撤退させたいのか。それは目に見える利益を海外の米軍がもたらさないからだ。「もうからない活動はやめよう。だから米軍を撤退させよう」という至ってシンプルな考え方だ。

「アメリカのパワーは年々衰えているので、10年後、20年後も米軍が日本にいる保証はありません。ならばトランプ大統領に『負担をわが国が肩代わりしましょう。ついては第7艦隊を買い取ります』とちゃっかり自主防衛力を強化するために利用してしまえばいい」(同・ジャーナリスト)

それなら武器を買うより安上がりだ。

 

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