ソフトバンクのCMで初代“お父さん”のキャラクターを務めた白い犬のカイくんが、老衰のために死亡したと同社が明らかにした。16歳だったという。ちなみに現在は、カイくんの息子のカイトくんとカイキくんが2代目役になっているそうだ。
「見た感じから柴犬と思っていた人も多いかと思いますが、カイくんは北海道犬、別名“アイヌ犬”と呼ばれる犬種です。平均体重が25キログラムで体高は50センチ。柴犬よりは一回りほど大きいです」(広告代理店関係者)
北海道犬は日本原産の柴犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬と同様に、祖先の犬が“マタギ犬”と呼ばれる猟犬目的で使われてきた中型犬だ。国の天然記念物として非常に大切にされており、中でも北海道犬は毎年の出産頭数が少なく、国内の登録頭数も約7000頭程度という希少な犬種だという。つまりカイくんは猟犬の血統だったのだ。
「CM撮影中はお行儀がよく、炎天下で暑い日も我慢して落ち着いていました。とても利口な犬で、撮影時は自分の立ち位置もわきまえていたと思います」(同・関係者)
カイくんグッズが欲しくてソフトバンクにキャリアを変更した女性会社員が次のように語る。
「カイくんのキーホルダーやクリアケースなどが今も家にありますが、友達ら数人といっせいにキャリアを変えるほどカイくんの人気は勢いがありました。あの愛くるしい表情にベタ惚れてしていました。とても残念です」
ドキュメンタリーに銅像の計画も?
多くの人に愛されたカイくんの活躍をテレビ局がドキュメンタリーで放映する企画が立ち上がっているという。
「何しろカイくんは写真集やDVDが飛ぶように売れたスターでもあります。撮影に関わった俳優やスタッフたちが集まり、思い出を語る会なんかも企画されるようです。映像はたくさんありますし、銅像を建てることも検討されています」(芸能関係者)
もはや“ビッグスター”の死と同等か、それ以上の扱いを受けそうでもある。
「カイくんの冥福を祈りたいという人たちがたくさんいると思うので、お墓を建てることも検討しないとならないかもしれません」(ソフトバンク関係者)
多くのユーザーをソフトバンクに呼び込み、愛されてきたカイくん。その姿はさまざまな人たちのまぶたに焼き付いている。