桂歌丸死去…死因となった「慢性閉塞性肺疾患」とは

桂歌丸 

(C)まいじつ

演芸番組『笑点』で多くの視聴者に親しまれた人気落語家の桂歌丸(本名:椎名巌)が、7月2日午前11時43分に死去した。

歌丸は笑点の前身番組である『金曜夜席』(1965~1966年)で第1回放送から大喜利のメンバーとして登場。翌年にこの番組が笑点へと名を変えると、巧みな話芸と幅広い芸風で一躍人気者になった。2005年からは笑点の司会を務めるようになったが、このころからたびたび体調を壊すようになり、2016年の放送開始50周年記念放送で笑点からの引退を発表。その際、番組初の終身名誉司会に就任していた。

その痩身な体格と病気がちであったことから、笑点の番組内はもとより、インターネットなどでも散々“歌丸死去”がお約束的なネタとして取り沙汰されてきた。今回もネットの記事を見て「またかよ(笑)」などと思った人もいたに違いない。しかし、残念なことに今回はネタではなかった。

そのネット上では、死を惜しむ投稿が多く上がっている。

《もう、師匠を死に絡めたネタもできなくなってしまうんですね…。》
《人々を笑わせすぎてとうとう天国まで座布団積み上げてしまったか…》
《もう円楽さんとの掛け合いを見ることもできないのか…》

 

歌丸の死因になったのは通称「たばこ病」

そんな歌丸の死因となったのは、『慢性閉塞性肺疾患』(通称:COPD)。これは肺胞の破壊や気道の炎症などを伴いながらゆっくりと進行する病気で、喫煙が主な原因であることから別名“たばこ病”とも呼ばれる。

世界保健機関(WHO)の調査によると、現在このCOPDは世界の死因の第4位を占めているという。さらに、今後10年間で30%以上増加する見込みであるとされており、WHOは2030年までにCOPDが世界の死因の第3位となると予想している。

息切れや咳、痰などが主な症状だが、喫煙者であるという時点でこの病気に罹患している可能性がある。たとえこのような症状がなくとも、喫煙者は一度検査を行うことを考えるべきだろう。

このCOPDは、禁煙することで進行を遅らせ予後を改善できる可能性が非常に高い。生前には1日で1箱以上もたばこを吸っていたといわれる歌丸。もしも早くに禁煙できていたら、まだまだ落語を見せてくれたかもしれないと思うと、非常に悲しい。

 

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