月面着陸から半世紀!昭和の少年雑誌が伝えた「アポロ11号」

1969年7月21日午前5時17分(日本時間)、アメリカ合衆国の『アポロ11号』による月面着陸が成功した。当時の子供たちはその瞬間を見逃すまいと親に頼んで起こしてもらい、寝ぼけまなこでテレビ画面に見入ったものだった。

この世紀の大イベントにあやかろうと各少年メディアは一気に加熱。“にわか宇宙少年”を大量生産した。その一部をご覧いただこう。

『週刊少年マガジン』(講談社/1969年3月16日号より)

こちらはアポロ発射台の大迫力の折り込み口絵だ。編集部の力の入れようが伝わってくる。部屋に飾ったらさぞかっこいいだろう。

『週刊少年マガジン』(講談社/1969年10月12日号より)

何しろ“月世界”という未知の空間への旅立ちだ。しかも国家的プロジェクトだから失敗は許されない。宇宙飛行士たちは地球の月面模型で何度も訓練を重ねた。

『週刊少年マガジン』(講談社/1969年3月16日号より)

もしも何かのトラブルが起き、宇宙船に穴があき、船内の気圧が下がると…飛行士もうこうなるのだ。

『週刊少年サンデー』(小学館/1969年5月25日号より)

必ずしもすべてが順調にいくとは限らない。『宇宙飛行士の7大地獄!』と題された図解では、宇宙飛行士を待ち受ける壮絶な試練の数々を解説。もしも宇宙服が破れてしまったら…子供の夢を打ち破る悲壮な記事だ。

『小学六年生』(小学館/1969年11月号より)

『修学旅行は月世界!』と題されたこの図解には《1980年代、静かの海に地球往復のロケットセンターが完成》とある。あれから49年…。宇宙開発は進まず、大人になるころには身近になっていると信じて疑わなかった月世界旅行など夢のまた夢だ。

さまざまなメディアに煽られ、期待に胸を躍らせながら見た月面着陸のライブ映像。宇宙から送られてきた映像は不鮮明極まりないものだった。確かに人類にとっては“大きな飛躍”かもしれないが、やや期待ハズレに感じた子供は多かったかもしれない。

月面着陸報道を頂点に子供たちのアポロ熱は覚めていき、メディアも翌年に控えた『大阪万博』にシフトチェンジしていったのだった。

 

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