テニス・ウィンブルドン選手権で明暗を分けた「ユニクロ」皮肉な結果

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テニスのウィンブルドン選手権最終日が7月15日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス決勝で第12シードのノバク・ジョコビッチが第8シードのケビン・アンダーソンを破り、3年ぶり4度目の優勝を飾った。4大大会の優勝は2016年全仏オープンテニス以来だ。

「ジョコビッチは2012年からユニクロのウエアをまとい、約5年間で4大大会7度の優勝を飾りました。一方、スイス放送協会のウェブサイト部門『スイスインフォ』によれば、スイス出身のロジャー・フェデラーのスポンサーが『ナイキ』から日本の『ユニクロ』に変わりました。ちょうどジョコビッチからフェデラーに交代した格好です。フェデラーは20年以上、ナイキのアスリートとして同社のシューズとウェアを着用し、その間、男子シングルスのグランドスラム通算20勝という記録も打ち立てました。ユニクロとは3億ドル相当の大型契約だといいいます。フェデラーがテニス大会でこれまでに獲得している賞金は約1億1600万ドル、新契約はフェデラーが現在テニスで得ている収入の2倍以上です」(専門誌ライター)

前大会の優勝者で第1シードだったフェデラーは、第9日に接戦の末、後に決勝でジョコビッチに敗れることになる格下のケビン・アンダーソンに逆転負けを喫し、準々決勝で姿を消した。ユニクロの新たなグローバルブランド・アンバサダーとなったフェデラーにとっては苦いスタートだ。

 

ユニクロは欧州でブランド展開しているが…

試合前にスイスインフォは、フェデラーにとって今回のスポンサーの変更がプラスに働くか、マイナスかを特集していた。

「ユニクロは現在、ヨーロッパではイギリスやフランス、ドイツなどに店舗を展開していますが、スイスには実店舗もオンライン販売もないことから、ブランドの知名度が高くありません。ですからフェデラーのイメージにユニクロはマッチしないという声が大きいのです」(欧州駐在会社員)

ユニクロが現在契約を結んでいるスポーツ選手には、日本人プロテニス選手の錦織圭やオーストラリアのプロゴルフ選手であるアダム・スコットらがいる。ただし、ユニクロはテニスシューズを作っていないため、フェデラーのシューズについてはナイキ製を使用する契約が継続されるとみられている。

ジョコビッチがユニクロを着なくなった途端に優勝し、ユニクロを着始めたフェデラーが敗退とは皮肉な結果だ。

 

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