W杯こぼれ話「意外な親日国」のポーランドとベルギー

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サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が戦ったポーランド代表とベルギー代表は、あまり知られていないがともに親日国だ。W杯前は、ポーランドといえばせいぜいショパンやキューリー夫人くらいしか知らなかった人々も、同国が意外な親日国だと知ったらビックリするのではないだろうか。日本との間には善意と友好の歴史が100年もの長きにわたって続いてきたのだ。

「20世紀初頭にシベリアで困窮していたポーランド人孤児765名を旧陸軍と日本赤十字社が救出し、母国ポーランドに送り届けたことがあり、その返礼として、その75年後に起きた阪神大震災の孤児たちがポーランドに招待されて歓待されています。また最も大きな絆になったのが日露戦争です。ポーランド人は18世紀末にロシア、プロイセン、オーストリアに分割された結果、ロシア兵として招集されました。ですが、密かに日本とポーランド人捕虜に対する好意的な取り扱いを決め、寛大な処置の元に収容されていたポーランド人捕虜は、日本海海戦で日本がバルチック艦隊を破ったときには全員が万歳を叫んでいます」(歴史研究家)

 

ベルギーには日本のNATO代表部が

W杯の決勝トーナメントで日本代表と対戦したベルギー代表。そのベルギーには、NATO(北大西洋条約機構)日本政府代表部が開設されている。2年前にはイギリスのユーロファイター・タイフーンと航空自衛隊F-15、F-2戦闘機の共同訓練が行われ、今年4月には英国海軍と海上自衛隊が共同訓練を実施し、フランス海軍とも共同訓練をするなど、日本はNATOの準加盟国として中国包囲網を着実に狭めている。

「このNATO準加盟国というのは、日本は極東の国ではなく、西側の軍事的な価値観に基づく『極西国家群』の一員だということの表明です。アメリカ海軍主催のリムパックでは、中国は排除され、逆に日本からは陸上自衛隊の『地対艦誘導弾(SSM)』を使った日米初の共同訓練が行われるなど、離島防衛に本腰を入れています」(軍事ライター)

ポーランド戦では、日本の時間稼ぎのパス回しに対し、ボールを奪いに行かなかったポーランドの選手たち。全敗という不名誉は回避できそうだし、どうせなら“親しい国”日本が決勝トーナメントへ進んでくれたら…と願ったのかもしれない。

 

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